日本侠客伝 花と龍の作品情報・感想・評価・動画配信

「日本侠客伝 花と龍」に投稿された感想・評価

tak

takの感想・評価

3.0
かつて石炭積出港として栄え、映画ロケで数々の実績がある北九州市若松で開講された、ロケ地観光を考える市民講座に参加したことがある。新旧の作品を観てロケ地マップを作る、なかなか楽しい経験だった。

若松出身の作家火野葦平の「花と龍」は彼の代表作。これは葦平の父玉井金五郎と母マンの半生、石炭荷役ごんぞうのエネルギッシュな生き様を描いた義理と人情にあふれた人間ドラマ。これまで何度も映画やドラマ化されてきた。しかし、いわゆる任侠映画のひとつとして世間ではイメージされており、原作のよさが誤解されている状況がある。

事実、玉井金五郎は男気のある人物で多くの人々に慕われた。その孫が、アフガニスタンで非政府組織で活動中凶弾に倒れた中村哲氏。弱き者のために力を尽くすそのスピリットは、祖父から受け継がれたものなのだ。「もう一度「花と龍」が若松ロケで撮られたなら、やくざものとして知られている誤解を解きたい」という地元の声もある。

小倉昭和館でタイムリーに高倉健特集があり、「花と龍」が上映されると聞いて行ってきた。この「日本侠客伝」はシリーズとして製作された、日本各地を舞台にした任侠もの。本作が第8作、続く9作目の「日本侠客伝 昇り龍」が火野葦平原作となっている。石原裕次郎主演の「花と竜」を劇場で観る機会に恵まれたが、その時に感じたのは、任侠映画のかっこよさというよりも筋を通す男の生き様のかっこよさ。決してバイオレンスを楽しむ映画ではないことに驚いた。

裕次郎版と比べると、高倉健版はやはり荒っぽい。そこはやっぱり「日本侠客伝」と銘打っているだけに、任侠映画のかっこよさをクールに追求した出来映えとなっている、と感じた。高倉健の金五郎は最初はやや頼りないし、どちらかと言うと不器用ながらも人に懸命に立ち向かっていく真摯さが魅力だ。地味だけど懸命に頑張る姿を周りが評価して慕われる男。それを助ける女性たち。裕次郎の金五郎のグイグイ引っ張っていくような男気とは違って、寡黙に自分を貫く男。それは健さんのキャラ故の役作りだろう。しかし最初にも述べたように、世間での誤解につながるようなバイオレンス色を印象づけたのは間違いないだろう。

「若大将」シリーズのヒロイン星由里子が気っぷのいい石炭荷役を演ずるのに最初は「え?」と思ったが、だんだんと自然に見えてくる。女彫り物師を演ずる藤純子がやはり美しい。クライマックス、黒田節を歌いながら銃を構えて主人公を救う場面は健さんがかすむ。
ちょみ

ちょみの感想・評価

3.8
中村哲医師の祖父母にあたる人が描かれた映画。
本でも読んだけど、中村哲さんの強き者に屈しない精神は脈々と家系に流れるものなんだなと感じた。
シリーズ9作目。ネタ切れなのか何度か映像化されている火野葦平の小説『花と竜』を原作に添える。そして90分前後だったシリーズにしては珍しく120分近くの長尺となっており前作でしくじったからか藤純子や天津敏を戻してこれまた珍しく他社から星由里子や二谷英明を拝借して起用している。ストーリーや展開は舞台を変えただけで今までとほぼ同じでラストの殴り込みシーン以外はあまり見せ場はないように思う。ただ、殴り込みシーンが非常にかっこよくこれを観るだけでも価値のある作品となっている。この気合いの入れようは尋常でない熱さを感じる。そして藤純子は『緋牡丹博徒』シリーズで当たり役となった緋牡丹のお竜を数作演じてからの本作出演となり、7作目以前の本シリーズ出演作よりもスケールアップして随分と凄みが増しており、高倉健と並んでも遜色ないような出来となっている。あと、どの映画でも大体すぐ殺される小松方正が最後まで粘ってて何か意外性があった。
男も惚れる男、玉井金五郎。男は正しいと思うことに体を張らなくてはいけない。
tomtom

tomtomの感想・評価

-
任侠の起源を辿るような様子。
戦争から戻ってくることから始まり、二度目
刺青を彫り、殴り込みにいき、
任侠ものの公式から外れたもの多くて驚いた。

生きて帰ってたら一緒にブラジル行こう。

ブラジルね。
mh

mhの感想・評価

-
時代設定を現代においた前作「絶縁状」がいまいちだったせいか、今回は手堅く原作付き。流行作家のベストセラーを日本侠客伝のラインナップに組み入れるという荒技に出る。
毎度おなじみ任侠劇団東映の中に、雰囲気が違う星由里子が迷い込んでていいアクセントになってる。
タイトルにもなってる龍の刺青のくだりが唐突なのが笑える。
「彫っても?」「いっすよwww」くらいのノリ。
ラストの殺陣、健さんと藤純子がとっさにバディ組むのが熱かった。
ハズしようのない布陣の今作だが、中村錦之助版のほうが個人的には好み。
シリーズ9作目。
全体的にマキノ節が調子いい。槍を振り回すときは俯瞰にかぎる。
藤純子観たさに。ストーリーはアレ。健さんがクッキリ目立って以外はボンヤリした印象だが星由里子が綺麗だった。藤純子は割と控えめながらかわいい。上戸彩に似てる。昇と龍?も観たい。あと津川雅彦と長門裕之の区別がつかねえ(あと桑田佳祐)。富兄と勝新もだけど若い頃似過ぎ。
sacco

saccoの感想・評価

3.6
高倉健のかっこよさと藤純子の色香漂う美しさにうっとり。
脇役もスタアぞろいで楽しめた。
鑑賞後「高倉健・追悼展」に直行。
200本も出演作があってびっくり。美空ひばりや佐久間良子などいろんな女優とラブコメ撮ってたなんてさらにびっくり!
藤純子が美しすぎる。私のスカウターでは石原さとみより美しい。
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