威風堂々波を立てて進む日本帝国軍艦。故国日本も間近に迫った海上で翻る軍艦旗の陰から一条の煙が立ち上り、サンマの匂いが洋上に流れ出した。広い太平洋上に大活躍を続け、カクカクたる戦果(?)を上…
>>続きを読む山田正助は物心もつかぬうちに両親と死別した。腹いっぱい三度のオマンマにありつける上、俸給までもらえる軍隊は、正助にとって『天国』だった。意地悪な上官のイビリも問題ではない。昭和7年大演習の…
>>続きを読むヤクザの昌次とその弟分サブが、愛知県尾西市のおしるこ屋で働くことに。二人は親分の命を受け、店にやってくる女工の引き抜きを画策していた。昌次はサツキという美しい娘に目をつけるが、彼女と同じ定…
>>続きを読む昭和18年。海軍二等兵として舞鶴海兵団に入団した白鳥をはじめとする若者たち。翌年2月に少尉に任官した彼らは、胸の内に複雑な感情を抱えながらも訓練に明け暮れていた。そして日本玉砕の報せが相次…
>>続きを読む行楽列車の専務車掌を務める大作。彼は行きつけの寿司屋の娘・雪子に思いを寄せていたが、やもめ暮らしの大作の父・甚吾も雪子に惚れていた。2人はあの手この手で恋の争奪戦を繰り広げるが、ひょんなこ…
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