威風堂々波を立てて進む日本帝国軍艦。故国日本も間近に迫った海上で翻る軍艦旗の陰から一条の煙が立ち上り、サンマの匂いが洋上に流れ出した。広い太平洋上に大活躍を続け、カクカクたる戦果(?)を上…
>>続きを読む山田正助は物心もつかぬうちに両親と死別した。腹いっぱい三度のオマンマにありつける上、俸給までもらえる軍隊は、正助にとって『天国』だった。意地悪な上官のイビリも問題ではない。昭和7年大演習の…
>>続きを読むある事件で家族を失った山口善助は世間から馬鹿にされて生きてきた。昭和14年、善助に召集令状が届く。善助は喜んだ。冷たいシャバよりはマシな世界に思えたのだ。軍犬部隊に配属された善助は、ある犬…
>>続きを読む三鷹駅止まりの終電車の中で若い女性が殺されていた。捜査に当たった警視庁捜査一課の阿川、長谷川、赤木らは、現場に落ちていたわずかな証拠を頼りにさらなる真相究明に乗り出す。彼らの必死な捜査によ…
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