続・拝啓天皇陛下様の作品情報・感想・評価

続・拝啓天皇陛下様1964年製作の映画)

製作国:

上映時間:94分

ジャンル:

3.5

「続・拝啓天皇陛下様」に投稿された感想・評価

軍隊生活に生き甲斐を見いだしている一等兵の男(渥美清)が、敗戦の現実を受け入れようとする。前作のヒットを受けて製作された第2弾。共通の主人公を据えているが、物語が継続しているわけではない。

今作では、満州統治時代と戦後混乱期を中心的に描写。「日本男児の精神(=天皇陛下への忠誠)」を重んじる主人公のジタバタ劇を、前作とは別シナリオで語り直している。当時の風景を再現した、丁寧な映像作りに興味が集まる。

帰還後のシークエンスでは、主人公と亡き上官の妻(久我美子)の恋愛劇がメイン。軍隊で培われた能力と思想がネガポジの両方に作用するという、後の寅次郎の片鱗が見え隠れしている(本作には山田洋次が脚本に参加している)。

主人公は天皇陛下に忠誠を誓っているだけであり、敵対国の人間が憎らしいわけではない。個人となれば、異国の人物とでも仲良くできてしまう。前作のインパクトは若干ながら後退しているが、「その時代」を追体験するための人情喜劇としては、十分に見応えあり。
無印バージョンとはまた違った毛色のアホ度。
あちらの方がヘラヘラ加減は最高だが、こちらは所帯を持ったりと新鮮。
時代もすこ〜しズレており朝鮮戦争まで入る。

マドンナは岩下志麻と久我美子。
岩下志麻とは寅さんで共演はしないものの、「でっかいでっかい野郎」など野村監督作品で絡みがそこそこあるので掘り出しモノ感。

久我美子は戦後ファッションでも気品がただよいまくってて素晴らしすぎ。凛とした華がある。
泣きながら白米を頬張るシーンのかわいさ!

戦後〜が長く、戦後の空気感を肌に感じられる。
当時の在日との絡みもあり、また違った角度からの戦中、戦後を見た気がした。
この在日のカタコト具合、めちゃくちゃ適当なこと言ったりしてて面白い。

そしてトモハルがめちゃくちゃ可愛い!
演技うまくて泣きそうになった…渥美清と犬…良い…愛犬家は感動すること間違いなし。
そして犬にまで押し寄せる戦後の波。

ラストはやっぱり残酷なほど切ない。
渥美清のガチ泣きってあんまり拝見したことがないかも…感情に引きずられそうになった。

加藤嘉は、チョイ役でも独自の味を持ってきてるし渥美との相性良い感じ。

このシリーズの主人公はいつも天皇陛下をあと少しのところで拝見できないけれど、その意図を野村監督に聞いてみたくなった…
渥美清さん主演の昭和初期の社会の底辺に逞しく生きる男の人生を描いた人情悲喜劇で好評だった作品の続編。

国民が神格化されていた天皇陛下に思いを寄せていた時代の無学であるがバカ正直に生き抜く男の姿を名優の演技によって描かれた作品でした。

今でこそ災害に遇われた被害者と膝を突き合わせて同じ目線で言葉を交わされている両陛下。この作品の世界である昭和初期までは正に神の世界に居られた姿に接する事は大変な事だったのである。

産後の経過不良に陥っている主人公の妻が臨終の間際に陛下のお姿を目に焼き付いた回想を涙ながらにするシーンが印象的でした。

国民の大多数の人々がこの作品で描かれている社会と大きな相違のない世界で生き延びてきた。一般家庭でも排泄物を桶にくみ取り処理する労働者に依頼していた時代が有ったなど今の若者たちには思いもよらぬ事でしょう。

現在モラハラ、パワハラなど現代社会で大きく取り扱われています。

過去の良き時代とは決して思いませんが、女性蔑視、民族差別など日本社会にこの作品の舞台の社会が存在していた事実・・・・・

今の若者たちにも観て欲しい作品でした。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.4
犬と住んでる者としてはやはり戦時中の「軍用犬」の話は堪えるのだよ。
まぁこの作品では主人公とトモハルの友情がピークで、なんというか前作よりもまとまりがないし、伝えたいことも散漫してるし、なによりナレーション過多なのが残念。
喜劇感も前作ほどなくてただひたすら悲劇なので、主役が渥美清じゃなけりゃ途中でつらくて辞めてたかもしれない。

主人公の最初のマドンナ岩下志麻さんがお人形さんみたいにお美しくて、それを拝めたのだけでも価値はあるし、戦中ではなく戦後のGHQ占領下に国民が強いられることになった貧しくギリギリの生活はかなりリアルに映像化したのだと見受けられるので、そういった学びの意味ではこの時期に観るのは大切な事かもしれません。
ha7ta6

ha7ta6の感想・評価

2.8
なぜ「続」?とまぁソレはさておき、とても複雑な気持ちで鑑賞しました。
戦中戦後の混乱のなか、皆必死で生きる姿は逞しくもあり醜くもある。
トモハルとの別れには号泣、小沢さんと南田さんの第三国人は秀逸でした‼
この手の映画は後を引きますなぁ…。
平和な日本に感謝!感謝!
減量中の自分はアホなのか?
君子

君子の感想・評価

3.8
淋しい。

このあと彼はどうやって生きていくのだろう。

WOWOW
紫色部

紫色部の感想・評価

3.0
2018.6.11 BS

オチ方はなんか微妙だが、画面の構図がいちいちキマっていくのはとても愉快。川辺のショットもだいたい良い。最高の犬映画でもあります。
じゃん

じゃんの感想・評価

3.4
基本的に前作と作りは同じ。

ただ前作と違い、戦後の復興の苦しさをも明るく描いてるのが良かった。

戦後の様子がわかるのは勉強にはなる。

中国人の夫婦のキャラが良かった。小沢昭一ええね。

岩下志麻が本当に綺麗。
Risa

Risaの感想・評価

4.0
ワンちゃんの名演技に泣けます。
前作と違って、主人公は戦後の時代を生き抜くという希望のあるエンディングです。
YUKARI

YUKARIの感想・評価

3.0
夫が観たいと言うので一緒に観ました。面白いのですが、最後がバッドエンドなのが、切ないです。アメリカンニューシネマの影響なのか?
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