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イタズ 熊
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『イタズ 熊』に投稿された感想・評価

昭和初期の秋田が舞台。老マタギの銀蔵は村を襲う人食い熊の片耳を仕留める。マタギの世界では2歳前の子熊を持つ母熊を撃ってはならない掟があり、知らなかったとは言え、小熊の存在を知り銀蔵は強い罪悪感に苛まれてしまう。子熊にゴン太と名付け、孫の一平と愛情を持って育てる。やがて来る別れを思うと切ない。
秋田の美しく厳しい自然の中で営まれる命の尊さと、そこで生きる人々の暮らしが時代を偲ばせる。俳優陣の名演技が光る。
正しい方言かは定かではないが少しも違和感なく自然。桜田淳子さんってこんなに凄い女優さんでもあったんだなと再確認。
風神
3.3
日本映画専門チャンネル放送分を
録画して鑑賞。

『小熊物語』って感じ。

文部省特選になりまして
「マタギ」よりちょっと出演者が豪華に。
主題歌、イルカさんだったし。
矢口高雄先生、相変わらず出てますね。

なんと言うか
ドラマチックな物語でした。
脚本の小野竜之介さんは
「新幹線大爆破」などの脚本家。
リアルな自然どいうよりは
エンタメ的な作品。
中盤の小熊物語的なシーンは
長過ぎにも感じましたが
当時はそういう動物系が流行ってたから
監督は否定してましたが
ちょっとは狙ってたんでしょうね。
小熊が近づいてきて
子羊を必死に守る親羊とか
白鳥も子供を守ろうとしてるのか
あまり見ないポーズで威嚇してたのは
なんとも面白かった。

昭和3年。
酒癖の悪さからケンカ沙汰を起こし
刑務所に10年間収監されていた主人公。
地元に帰ってみたら
息子は7年前に戦争で死んでいて
家には息子の嫁(桜田淳子)と孫のみ。
どんな獲物でも一発で仕留めるから
「一発銀蔵」の異名を持つマタギ。
「片耳」と言われる人食い熊に挑む。

桜田淳子さんって良い演技しますよね。
他作でも書いてますが
ほんともったいなさすぎる気がする。
まぁ、本人が幸せなら良いんですけどね。

ラストの結末までドラマチック。
あの銃まで巻き込まれちゃってますが。
マタギの暮らしと信念。
今作では、物語に埋没しちゃった
感じがしました。

2026-94
Benito
4.1
【 マタギの矜持: 頑張れ、ゴン太!! 】

CS日本映画専門チャンネル特集
"マタギの矜持" 3本セットで鑑賞。
1.又鬼 (1982年) マタギの民が主役
2.マタギ(1982年) マタギ犬が主役
3.イタズ(1987年) 熊の子供が主役

「又鬼 狩猟民の系譜」はドキュメンタリー
「マタギ」は正統派マタギドラマ
そして本作「イタズ」は子熊と少年をメインにしたドラマとそれぞれ違いがある。

そして「マタギ」を監督した後藤俊夫による2本目のマタギ映画。"イタズ"とは東北地方の方言で"神からの授かりもの"という意味があるという。

世の中は、
1976年「グリスリー」(米)
1978年「キタキツネ物語」(日)
1981年「ロアーズ」(米)
1982年「マタギ」(日)
1983年「南極物語」(日)
1983年「クジョー 」(米)
1986年「子猫物語」(日)
1987年にこの「イタズ」(日)
更には1988年には「子熊物語」(仏)
と、動物映画が70年代後半から80年代に
掛けて流行していたころ。

本作「イタズ」は当時のトレンドを汲んだのか「マタギ」とは少し路線を変えて、舞台は大正末期の秋田地方、そこで母親を亡くした子熊がマタギの家族のもとで育てられる話。その名もゴン太。前半はファミリー映画のように進む。しかしマタギの孫(少年)に育てられるも、訳あって野に放たれてしまった子熊が成長した後半では人と闘わねばならない悲劇的な運命を辿る切ない話に。

「マタギ」の西村晃に負けず劣らず「イタズ」の田村高廣も熱演。撮影時はCGのない時代、相当過酷な寒さと熊との絡みで危険であったに違いないと想像する。熊との対峙を控え、出陣前に人の匂いを消すために熊油を使い服を蒸しそれを身につける覚悟の表情が鬼気迫っていた。

それにしても、子熊のゴン太がプーさんみたいにはちみつ取ったりする和やかな姿から、クマ料理屋の看板熊にされ虐待され、最後は凶暴な熊になっていくそのギャップが切ない…

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