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太陽を盗んだ男のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

斬新で過激でパワフルでツッコミどころ満載。、これぞ娯楽映画。


プルトニウムを盗み、自力で原子爆弾を作成した中学の理科教師が、警察相手に様々な要求をするお話。
カルト映画で検索するとよく出てくる作品で、以前からずっと観たかったのだが、ようやく鑑賞。
今観てもかなり過激な内容なのに、こちら1979年の作品。当時は相当物議を醸したらしい。
主演の沢田研二と菅原文太が出会うきっかけとなったバスジャックの犯人の要求が天皇陛下への直談判というあたりからしてヤバイ。
沢田研二が原爆作りながら歌っているのが鉄腕アトムの歌だったりする。
原爆をたてに警察を脅迫するのだが、金目当てではなく、野球のナイター中継を試合終了までやれとか、ローリングストーンズを来日させろなど明らかに愉快犯。
カーアクションや爆破シーンもド派手で娯楽映画としては満点な出来。でも、過激過ぎてテレビなどではやらないだろうな。
動機などはほぼ語られないが、孤高の主人公には哀愁すら漂う。当時大人気のジュリーだし。
ツッコミどころとしては、原爆持ち歩いている相手に銃ぶっ放すんじゃねえ!とか、ビルから落ちても爆発しない原爆の丈夫さとか、ジュリーの怪しい変装に何故誰もおかしいと思わないのか?とか色々ありましたが、そんなのどうでも良くなるくらいエネルギーのある映画だった。オススメ!
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