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サニー 永遠の仲間たちの小のレビュー・感想・評価

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
3.7
キネカ大森の『韓国映画“夏祭り”~さよならCJEJ~』で鑑賞。なかなかのヒット作の模様。イマイチついていけなかったけれど…。

42歳、専業主婦のナミ。夫、娘に恵まれ何不自由ない生活を送っているけれど、何かが足りない気がしている。ある日、病院に母のお見舞いへ行くと、不治の病で入院している友人のチュナと出会う。チュナは高校時代、総勢7人の仲良しグループのリーダーで、最後に他のメンバーに会いたいという。ナミはその願いを叶えようと決意する。

日々の生活に忙殺され、生きがいや充実感を感じられなくなっているナミたち大人の女性が、離れ離れになった友人を探していくうちに<人生で一番輝いていた日々>(チラシより)であった25年前の高校時代を思い出し輝きを取り戻していく、ロードムービー的な映画かしら。

高校時代と現在をいったりきたりしながら、7人の個性と関係性、大人になった彼女たちの変貌ぶりが明らかになってくる。チュナが皆に会いたいといったのには深い訳があり、ストーリーは感動的にうまくできていて、評判が良いのも納得できる。

でも「君子の交わりは淡き水の如し」を目指す自分としては、子どもの頃の濃密な関係が大人になって復活するみたいな話にイマイチついていけないんだよねー。

もっとも、7人を疑似家族と思えば、すっきり腑に落ちるかも。チュナがお父さんでナミがお母さん。あとの5人は困った子どもたち…。なんか、ハマってる気がする。

ということでこの物語は、どことなく虚しさを感じている中年女性が、ひょっとすると本物の家族以上に家族のような仲間達と絆を取り戻すことで、家族の中の自分が輝き、家族も輝くにはどうしたら良いかに気づく物語、と理解することにした。

●物語(50%×3.5):1.75
・自分的リアリティはともかく、上手い感動のストーリー。

●キャスト、演出(30%×4.0):1.20
・25年前と後のキャストの違いが見どころのひとつ。なかなか雰囲気が似ていると思います。

●映像、音、音楽(20%×3.5):0.70
・1970~80年代の洋楽ヒットナンバーは耳障りが良いけれど、ほとんど知らないのが自分の残念なところ。
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