「What would Jesus buy?」もし、キリストがいたらクリスマスに何を買うんだろうという題名。おもしろドキュメントは、キャラクター勝負だなと感じる作品。牧師ビリーは、クリスマスにプレゼント買う行為は、聖書に反しているとしてショッピング・モールにてショッピング黙示録ツアーと称して買うな聖歌隊と共に歌い、説教する。後半は、ウォルマートの看板に念をかけたり、ディズニーランドに身分を隠して潜入し、「すべての商品が中国製品だ!おかしい!」と叫びだす。当然、逮捕。彼を献身的に支える奥様が印象的。支える人がいないとこういった行動は起こせないかも。アメリカの消費の大半は、このクリスマス商戦に行われる。そして大半がお金がないのにクレジットで購入する。しかも発展途上国で劣悪な環境で製造された物をウォルマート等でアメリカ人は、購入するのだ。ビリーは、消費文化に翻弄されるアメリカ人を痛烈に批判しているが、大半が翻弄されているのでビリーの行動は、コメディ集団にしかみえない。それでもビリーは訴える。このあたりが泣ける作品でした。もう少し内面に突っ込んでいけば傑作になったかも。何かマイケル・ムーアちっくな作品で独自の作家性が感じられなかったのが残念です。でも一見の価値のある未公開映画でした。