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『よみがえるブルース/トゥー・レイト・ブルース』に投稿された感想・評価

3.9
 ジョン・カサヴェテスのフィルモグラフィの中で唯一観たことがない作品だが、パラマウントで撮った映画の割には歪で病んでいて普通にビビった。ボビー・ダーリンの役名が「ゴースト」だし、モダン・ジャズの黄金時代なのに、黒人の孤児施設への慰問とか公園で鳥たち相手にしか演奏しなかったり、普通に演奏すれば引く手あまただったはずなのに、青年期のリビドーと自分の才能の芽が出ないモヤモヤとに支配された主人公が、ただただ気持ち悪い表情を浮かべるだけの映画で、これは興行的に不振だったのも納得出来る。どこに視点を持って行くかが明確ではない。ゴーストはジェス・ポランスキー(ステラ・スティーヴンス)の歌を見初めるわけだが、本当に彼女の才能に気付いていたのかは疑わしい。彼女に下心があったからこそ彼女を褒めたとも言えるし、芸術的な才能がプレイヤーとしての琴線に触れたのだとしても、そこで彼女を楽団のシンガーに据えたゴーストの判断がのちの不幸を招く。

 傑作『アメリカの影』でチャーリー・ミンガスを劇判に招いたジョン・カサヴェテスの審美眼は尋常ではなく(LPも10年代の再発をようやく購入し、愛聴している)、今作もニューヨークで撮られればまた別の風情だったのだろうが、パラマウント=西海岸という制約がイマジネーションの足枷になったことは想像に難くない。それでもシェリー・マンにレッド・ミッチェル、ジミー・ロウルズにベニー・カーターらという当時の西海岸の黄金のプレイヤーたちを招いた劇判の出来はまったく悪くなく、モダン・ジャズの貴重な記録なのだがボビー・ダーリンやシーモア・カッセルらの当てぶりが想像以上に凡庸で困ってしまう。おそらくユダヤ系だろうジェス・ポランスキーの歌声にはどこか哀愁が伴い、これはこれで悪くないのだがジャズというよりはブルースで、作劇は非常に甘く、凡庸な映画に帰す。中盤の野球のランニング・ホームランのくだりの馬鹿馬鹿しさとか『ハズバンズ』のスポーツ・シーンのようで最高なのだが、ゴーストは結局、ジェスという女性をどこに置きたかったのだろうか?自分の彼女を楽団のメンバーたちとはシェア出来ても、酔っ払いのアイルランド人は願い下げという判断そのものも目茶苦茶で、荒唐無稽にも思える。まぁステラ・スティーヴンスではなく、妻のジーナ・ローランズを起用出来れば思った絵作りが出来たかもしれないが、ボビー・ダーリンの情緒不安定さばかりに目線が行きがちなヘンテコなプログラム・ピクチャー。
neroli
4.2
◼️カサヴェテス映画必須のジャズの世界〜🎵◼️
 
 
インディペンデント映画の父、ジョン・カサベテス監督〜🎬
 
カサヴェテス監督作品鑑賞は、本作が9作目になります〜✨
 
本作は、1961年の映画なので、『アメリカの影』(1959)と『フェイシズ』(1968)の間の映画〜
 
『フェイシズ』でインディペンデント映画が確立〜✨
 
なので、インディペンデント映画というものが確立する前の映画になります〜
 
 
当時、ハリウッド映画界は、テレビの影響もあり、観客動員数が激減〜😅
 
フランスではヌーヴェルヴァーグなどの映画運動が活発〜✨
アメリカにも影響が及んでいた時代。
 
カサヴェテス監督は、前作『アメリカの影』(1959)が評価され、本作は大手スタジオ、パラマウントで撮ることになりました。
 
 
本作は、ジャズ・ミュージシャンの成功と挫折を描いたドラマ〜🎵
 
ジャズの音色がステキでした〜♪
 
 
 
◼️理想と現実の間で、大きな挫折を味わう芸術家ゴースト〜◼️
 
 
主人公ゴーストは、売れないジャズバンドのリーダー。
 
才能を高く評価されながらも、ギャラの安いドサ周りの仕事を甘んじている。
 
とあるパーティで一目惚れした、無名の美人ジャズ歌手ジェシーを、バンドのボーカリストとして迎えて有名スターに育てようとする。
 
普段、ゴーストは、大口を叩くような人でしたが、喧嘩に絡まれると萎縮するチキンなやつ〜
 
その為ゴーストは、ジェシーにも逃げられ、バンドメンバーにも八つ当たりして、バンドを解散してしまう。
 
「天才は自分だけ、他はクズ。」みたいなセリフを残して…。
 
数年後、ゴーストは、バンド再結成をしようとするが…。
 
 
 
本作は、音楽業界の商業主義に抗う、主人公ゴーストのプライドと葛藤が見え隠れする。
 
カサヴェテス監督自身が、ハリウッド業界で味わった苦悩が投影されているように思える。
 
今となっては、インディペンデント映画は独自の成功を収めているが、それは結果論に過ぎない。
 
しかし当時、カサヴェテス監督は、主人公ゴーストのような気持ちで、ハリウッド業界に挑んでインディペンデント映画制作を行なっていたのだろうか?
 
インディペンデント映画が確立されるまでの監督の不安と苦悩を見ることができる映画であると感じた〜🎬
 
 
Nappon
3.9
熱量と撮り方がカサヴェテス!
モノクロが美しい名作。

過ぎ去った時間を痛感させる、ラストの切ないBluesが耳に残る。

明日が来ないことを願いながら生きていくしかない、人間の物悲しさ。しかし、決して悲観的なだけではなく、まるで破壊からの再生のように、かすかな希望も感じさせてくれる。

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