母親を亡くし父親と２人暮らしのヘメル。父親からの愛情に飢え自暴自棄とも思える性生活を送っている。そんなへメルのアブノーマルな行為から物語は始まる。でも原題はhemel。天国という名を持つ少女の物語。

大胆ながらも繊細できめ細やかな描写。厳しさの中に垣間見える女性監督特有の優しさが、不完全で壊れてしまいそうな彼女の痩身を美しく見せているような気もする(それにしても痩せすぎ)。

父親を偏愛する余り、愛の介在しないセックスに溺れる彼女のアレは2度目の芽生え、なのかな？

ベルリン映画祭で国際映画評論家連盟賞
・・という情報を読んでBS予約したオランダ／スペイン製作の映画。

いったいどんなお話なのか・・・
そしたらいきなり全裸のベッドシーンから始まり、意表を突かれました！

しかし・・・わたしのテンションはヒューーーーと音を立てて墜落しました。

→→正直に告白すると、「なんだこの貧相な肉体は！！」と思ってしまいました。
モデルさんなのかもしれませんね。服が映えるスタイルなのでしょうか。


でもなーでもなー、人間の外見のことを言ってはいけないと少し後ろにいる自分が言っていますが、でもでもまるでトキメカナイ。前からも後ろからも肋骨が浮き出るってどうなのさ！？
言い換えれば、アクションものでドウェイン・ジョンソンを期待していたところ、あららという体型が出てきて、やせマッチョでもなかったという感じ？？

*****************

すみません、ベルリン映画祭・・。
映画の主旨としてはなるほど過去家族関係にひっかかったまま大きくなり、それは性的な部分で反動として表出してしまう女性の話。主に出て来るのは落ち着かない父親で、どうやら掛け違っている。母親は自殺。
誰かの後ろ盾というか支えてもらい生きる軸となる部分が、誰にも依存できず、いまだに左右にグラグラした内面を抱える彼女は、その部位よりか遥かに成長した先でバランスを取ろうとするのでそれはうまくいかないわけで。
単純に言えば彼女が求める男は逃げ、本当に必要な男が求めてくれているのに逃げてしまう。心の隙間を埋める手段がセックスしかない不幸。

すごく切なくなる映画でした。


50/17

パパが好き。

パパは女変えすぎー。