真っ黒こげ太郎

2000人の狂人/マニアック2000の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.0
ヒィィィィィィ~~~~~!!!!!ハァァァァァ!!!!!



迂回の果てに田舎町プレザント・ヴァレーにたどり着いた若者グループと教師と女性の2人組。
街では百年祭で賑わっており、若者達と教師と女性は主賓として大歓迎される。

だが実はその百年祭は南北戦争で敗北した南部の住民が、訪れた北部の人間を殺しバーベキューにするための狂気のお祭りだったのだ!!!

狂人達の狂乱の中、次々と犠牲になって行く若者達。
一方、不審な点を察した教師と女性は何とか脱出しようとするが…。



狂気の南部人による恐るべき惨殺祭を描いた、スプラッターホラー。
ハーシェル・ゴードン・ルイス氏のスプラッター第2弾!!!

今回は、田舎町の狂人達の殺戮祭りを描いてる。
田舎のヤバい連中がこれまた旅行してる若者を襲うという、後にこの手の話が沢山作られてるのが分かる内容だ。w


前半は町に流れ着いた若者や教師カップルのドラマが描かれるのだが正直前半のドラマは面白くない。
だが、南部の男が女の指を切り落としたのをきっかけに展開にエンジンが掛かり始める。

その後は、祭りのイベントと称してバリエーションに富んだ様々な殺しが描かれる!!!
どれもこれも凝っていて、よくこんだけバリエーションを出せたなぁと感心してしまった。w
(個人的には斧投げも見たかった。)

前作同様グロメイクはチープだが、今回は前作に無かった偽物感が結構減ってるのは流石。
腕や指の切断が描かれたのも好感触。
(それだけにあの馬の奴はしっかり見せて欲しかったな…まあ予算や技術面の問題なんだろうけど。)
ただ前作とは違い内臓が描かれなかったのは少々残念。

お話は正直粗まみれだし、前作同様に間延びしてるのは残念。
ラストのどんでん返し等、悪くない所もあるのだが。

だが住民たちが笑顔を絶やさず殺戮に走り、呑気に流れているカントリーなBGMは本作の住民の異常性を掻き立てていた。
(ただ、一部の人は何も言えなくなってしまっているのはリアル…何だろうか?w)
前作もそうだが、こういう雰囲気の作り方はかなり上手いと思うぞ。


正直2000人はいなさそうだったし(おいおいw)相変わらず粗やかったるい所もあるけど、今回は豊富な殺しのバリエーションや田舎の狂気を上手く臭わせて不穏ながら飽きさせず楽しめた。
スプラッターの古典作として一見の価値ありですよ。


余談ですが、本作はリメイク版が存在しとるそうな。
そっちも近い内にチェックせねば…。