ガールズムービー風の前半が完全な前フリでやられる。主人公も全員ブロンドで見た目が均一化された女子集団の一人でしかないからこそ、話がある種の普遍性を帯びている。
母との軋轢、カーセックスの直前に車から逃げ出す描写全てが後半に効いてくる恐ろしさ。

事後に二度と会いたくないと告げる、逆光気味の陽光に照らされたローラ・ダーンがとんでもなく美しい。まぶしいほど青い空の真下で…。

日本初公開！strangerで鑑賞。
15歳のコニーは夏休みに、親には内緒で友人と夜な夜な地元の溜まり場に出かけては、ちょっとしたスリルを楽しんでいた。
しかしそこで、年上の怪しい男に目をつけられる。

当時17歳ぐらいのローラ•ダーン。豊かな金髪で、スレンダーなボディをキャミソールとショートパンツから惜しげもなくさらけ出す。まぁ目立つわなぁ。
でもお顔はちょい老け顔。

家族が出かけて1人留守番するコニーのもとに、見知らぬ男2人がやって来る。
彼女をベタ褒めして執拗にドライブに誘い、お前のことは何でも知ってるぞ、断れば家族を何するか分からないぞと脅す。
男に不快感を抱きながらも、結局男の言うがままになって車に乗ってしまうコニー。
あ〜あ‥。
百戦錬磨の女たらしにとって、15歳の少女を言いなりにさせるのは、赤子の手をひねるようなもんだろう。

帰ってきたコニーは、それまで散々反抗してきた家族とやっと向き合うようになる。
こんなはずじゃなかったのに‥。
なんとも複雑な思いのラストだった。

郊外の農場で両親と姉と暮らす15歳のコニー（ローラ・ダーン）のひと夏の物語。

美しいブロンドヘアとスラリとした肢体のコニーは、性に目覚めたお歳頃。仲の悪い母の目を盗んでは、友人2人と、大人びた露出多めファッションで、モールや映画館、ドライブインレストランに出かけては、歳上の男性との関係を期待したり。

ある休日、家族がBBQに行くのに参加せず、家に一人残ったコニー。
しばらくすると、2人の30代と見られる男が乗った金色のオープンカーがやってくる。
助手席の1人は無口でラジオを聴いているが、サングラスをかけた怪しげな胸はだけ男がコニーに、ドライブデートに行こうと誘い、コニーは、興味を惹かれ自ら車に近付く。
車のサイドには男の名前「アーノルド・フレンド」と、謎の3つの数字がプリントされている。
だが、アーノルド（トリート・ウィリアムズ）は、コニーについて色々と知っている不気味な男だった・・・

ジョイス・キャロル・オーツの“Where Are You Going, Where Have You Been?”という短編小説がベースとのことで、どの程度翻案されているのか分かりませんが、タイトル『Smooth Talk』は、アーノルド（大人の男）がコニー（思春期女子）を巧みに操ろうとする話術のことかな？
彼がやって来てから流れる不気味で奇妙な時間。

思春期の複雑な感情、危うさを演じた、当時17or18歳のローラ・ダーン、良かったです。