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『エル・ゾンビ IV 呪われた死霊海岸』に投稿された感想・評価

3.8
夜に泣くカモメ

11月はゾンビ㉔

念願の医者になり、奥様と辺鄙な村にやってきたは良いけれど、「ウチの村には医者いらないんだ」と言われ、村人たちに露骨に避けられ続けるお先真っ暗ホラー。

もちろん患者はゼロ。誰も来ない。それなのに村の美女を雇って雑務を任せる主人公夫婦。給料はどこから…。でも他の村人に反抗的な態度を取るテディという男がいて、しょっちゅう村人に殴られているので、金あるのかないのかわからないけど、とりあえず囲ってカモに。

村人たちは何やら謎の儀式をしているようで、村の美女を連れ出しては海岸の岩に磔にしてる。そして次の日には磔にされた美女は行方不明になってしまい、毎晩のように行われるその儀式に不信感を露わにした主人公夫婦は、本業の唯一の見込み客なはずの村人全員を敵に回して奔走する。こいつらどうやって生きて行くつもりなんやろ。

そんな感じで本作は『エルゾンビ』シリーズの最終作。毎回設定バラバラなのは相変わらずなのだけど、コミュニティに根付く伝説を扱うあたり、設定的に『2』に近いかなと思った。そしてシリーズお馴染みのスローモーションで駆ける騎士ゾンビたちの美しさが復活。廃墟のような建物の中での籠城戦は『1』を思い出すし、海岸の側にある村を舞台とするのは『3』の流れを組んでそうで、集大成感があった。

今回はロケーションからして異界としての雰囲気を全開に醸し出してる。家はほとんどなく、緑はほどほどに岩肌が露出した荒地のような空間。夜は飛ばないはずのカモメが空に泣き、どこからともなく唸るような「歌」や鐘の音が聞こえてくる。その中を黒いローブに身を包んだ村人たちが若い女を連れて海岸へと行進する。それなのに、村人はそんな音はしなかったし儀式なんてないと口にする。

ここに来て田舎怖い系ホラーのゾクゾク感を推してくるのが意外だったし、本当この監督好きな設定で楽しんで作ってそうで見てて楽しかった。4で終わらせずに正直どんどん作って欲しかったシリーズ!
Cem
5.0
エルゾンビ涙の最終作😢ウィッカーマンのようなお話にワクワクしたし、ロケーションも最高に素晴らしい☆*:
閉鎖的な田舎の不気味な雰囲気だけでも十分楽しめる!黒ずくめの住民たちが不愛想で怪しくて良い
海岸を馬に乗り走る騎士団ゾンビが超カッコイイし、スペイン美女とヌードも嬉しい✧*。美女の死体に群がる大量の蟹が印象的だったー
3.7
寂れた閉鎖的な寒村にやって来た医師ヘンリーと妻ジェーン。しかし、村人達は彼らに対し敵対的とも取れる態度をとる。そんな中、ヘンリーは深夜に村人達が怪しげな儀式を行っている所を目撃し…というストーリー。
「エル・ゾンビ」シリーズ4作目にして、最終作です。DVDで日本初上陸した2作目・3作目と違い、本作は過去に「テラービーチ/髑髏軍団美女虐殺」のタイトルでVHS発売されてます。
何世紀も昔、村ではテンプル騎士団が海の悪魔を崇拝し、若い娘を殺しては心臓を捧げていた。彼らは滅ぼされたが、7年ごとに蘇り、7夜に7人の娘の生贄を要求していたのだ。ヘンリー達に村で唯一親切にしてくれていた身寄りのない娘ルーシーが次の生贄に捧げられることを知ったヘンリーは、海岸に縛られた彼女を助けるが、それによって騎士団の怒りを買い、という内容です。
今回は海辺の寒村が舞台となっており、そこに不気味な海神の像の崇拝などラヴクラフトの要素も見え隠れしてます。寒村の寒々とした寂れた雰囲気と排他的で冷たい村人達、夜更けに白いドレスを着せられた若い娘を黒いローブを着た女村民たちが行進していく姿等怪奇ムードも濃厚になっており、ゴシック・ホラー色は一番強いかもしれませんね。排他的な村人達が夜毎生贄の儀式を行っている所等「ウィッカーマン」のようなカルト村ホラー要素もありますね。主人公達に余計なこと喋った知的障碍者の男テディを村人達が追い掛けて斜面から突き落としたりする所は騎士団よりも残酷な存在に映りますね。
4作目とあって流石に新鮮味は感じられなくなってますが、村に伝わる伝説が背景にある所や知的障害の男が登場する所は「2」に近いですし、最後の舞台が騎士団が巣食う古城が舞台になる所等は「1」を彷彿させますし、シリーズの集大成的な感じも受けますね。
今回は「馬に乗って駆ける騎士団」が復活しているのがうれしいですね。海辺を馬に乗ってスローで疾走する姿を捉えたショットは幻想的な美しさに溢れていて一番の見所ですね。騎士団が復活するシーンは一作目の映像使い回してて、何時もの音楽が無いのは残念。ゴア描写は心臓取り出す所くらいでシリーズの中でも一番少ないんじゃないかと思いますが、冒頭、生前の騎士団が新居に向っていた若いカップルを血祭りにあげるシーンが一番残酷でしたね。心臓が取り出され、バラバラにされた死体にカニが群がっている所は強烈でした。その後も生贄にされた若い娘の死体に同じくカニが群がっている所をじっくり映したショットも気持ち悪さを出してます。
また、主人公となるヘンリー夫妻が結構非情なのも印象に残りました。匿ってたテディが家に侵入してきた騎士団に捕まって外に連れ出されて殺されるシーンでも全く助けようとしませんし。まあ、これは下手に助けようとしたら殺されるから仕方ないのかもしれないけど、その後騎士団の馬に乗って逃げてる時にルーシーが落馬して、騎士団に捕まって助け求めながら殺されても振り返りもせずに馬走らせて、その後ルーシーが殺されたことに対して「掟を破ったから殺されたんだ」というだけで悲しむそぶりも見せないのは非情すぎないかと思いましたね。生贄にされそうなの助けたのにこの見捨てっぷりなら最初から助けるなよと。
生贄の儀式行ってた村人達も主人公がルーシー助けたから報復されるの恐れてさっさと村から逃げちゃって、騎士団による大虐殺が見れなかったのは残念。主人公達追って騎士団が村に来た時にはもう誰もいないもんなぁ。
ラストもアッサリしたものでしたね。倒れた騎士団が血を噴き上げる所は印象に残りましたが。
シリーズ通して髑髏騎士団のカッコよさ、馬に乗って疾走するシーンをスローで捉えたショットなど、絵画を思わせる幻想的で美しいショット、そして監督の悪意が炸裂する演出や展開が大きな見所となっているシリーズでしたね。オッソリオは監督引退した後画家になったというのもさもありなん。髑髏騎士団の絵画も何作か手掛けていたそうで、5作目の構想もあったようですが実現しなかったのは残念。
海外でも人気が高いシリーズだと思いますが、リメイクの話が全く出ないのも不思議ですね。まあ、今リメイクしたら馬に乗らずにバリバリアクティブに髑髏騎士団が動き回るような作品になっちゃってゴシック・ホラーの趣とか感じられなくなりそうではありますが。
全作通してその怪奇ムードが堪らない作品でしたね。

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