リンダハミルトン参戦！！！


ストーリー
青年医師バートは、赴任地へ恋人とともに向かう途中、奇妙な町に遭遇した。そこでは大人の姿が全く見られず、わずかに子供たちのグループがいるだけだった。


スティーヴン・キング『とうもろこし畑の子供たち』の映画化



面白くない。
大人狩を行う子供の描写などは時代風景と合わさってとても雰囲気があるが、ストーリーが破綻している。
もう意味のわからない青年医師バートや子供の服を力一杯破る恋人など、もう理解できない。
驚きはターミネーター前のリンダハミルトンが恋人役で出演している事。そのくらいしか見応えがない。
まず、ホラーなのに怖くないし終盤はアキラのようになっているし、ぐちゃぐちゃ。
序盤はまだよかったが、村に入ってからの中弛みは凄まじく、拷問であった。
原作者のスティーヴンキングも今作には否定的な意見を持っているようだ。
このシリーズを今後観るべきか悩むくらい酷かった。

邪教のもとでカルト集団と化した子どもたちの恐怖！

田舎道を走っていたカップルが立ち寄った街ガトリンには奇妙な雰囲気が漂っていた…。どこを探しても大人が見当たらないのだ。
そこは19歳未満の子どもたちが支配しているゴーストタウン。彼らに命を狙われる恐怖を描いたオカルト&スラッシャーホラー。

『Children of the corn』シリーズ一作目。
スティーブンキングの中編小説『とうもろこし畑の子どもたち』の映画化作品です。セラドールの『ザ・チャイルド』やヒッチコックの『鳥』の影響を色濃く感じる「平穏を象徴する存在による突然の反乱」を描いた面白い作品でした。

冒頭の喫茶店内。視線と挙動により不穏なものが水面下で場を支配していく感覚の居心地の悪さが途轍もなく、惨劇が発生した後の悲鳴をその場にいるにも関わらず遠巻きにノイズのような変化を加えることで少年の心の内を推察させるものとなっており、嫌〜な気分に。

そして「血」により異界へと突き落とされるのは『悪魔のいけにえ』のヒッチハイカーと同様の手法で非常に手堅い。ちなみに『悪魔のいけにえ』はその後のシリーズでも、この「血」による転落を多用しています。

そして、大人だからこその社会的責任を負わせることでその場に縛り付けるという「精神的な監禁」を子どもがやってのけるという強かさには、観客が思い浮かべる無邪気な子どもらしさなんてものは存在しない。こういったところは子ども怖い系ホラーの醍醐味って感じで大好き♫

残虐描写はほぼありませんが、武器を手にして襲う対象を凝視する子どもたちを背面から捉えた映像や、誰もいない街で逃げる主人公を子どもたちが囲っていく瞬間を俯瞰で捉えたものなど、直接的な描写に頼らずとも恐怖は伝わってくる。

CORNは当然日本語ではトウモロコシですが、イギリスでは麦という意味もあり、仮に本作のとうもろこし畑を麦畑と考えるならば、マタイの福音書における「収穫＝審判」的な意味合いを感じ取ることができるのが面白いところ。トウモロコシ＝麦＝子どもであり、良い麦と毒麦は植えた時には見分けることができない。さらには土中で根元が混在しあう。だから善と悪を分ける裁き＝審判は慎重に行わなければならない。

「良い麦＝キリストの子」であるジョビーとサラ。そして「毒麦＝偽教師」であるアイザックを両極端な象徴と捉え、両者の間で揺れ動くその他大勢の子どもたちを描いたのが本作のクライマックスであり、本作は子の選別の物語なのだろうと思います。

ただし、その選別というのは前述の通り慎重に行わなければならない。と言うよりも本来であれば行なってはならないこと。ちなみに実際の毒麦の選別は収穫後に行われたようで、マタイの福音書によれば「収穫＝世の終わり」であり「麦畑＝世界」であることを考えると、善悪の判断は生前の行ないに応じて死後に行われるべきことを本作の根底に置いているのではないでしょうか。そんで少年たちを描く本作では、世の終わり＝幼年期の終わりとして描こうとしたとも取れるし、人間＝神の子として考えると本当の意味での現世なのかもしれません。

どちらにしても独善的な選別を行なうアイザックたちはまさしく悪そのものであり、「収穫前の麦畑＝世界＝現世」における善と悪との葛藤を極端に抽象化し、「トウモロコシ畑＝現世」での善悪の覇権争いという形で描いたのが本作だという解釈が一応成り立つような気がします。だからこそ、善悪の両端を担う者たち以外の子どもは記号的にしか描かれないわけです。それは私たち自身だから。

そしてこの日が主人公バートの誕生日というのも象徴的。彼はキリストなのでは？ちなみにバートは医者。キリストは医者ではないけど、多くの病から人々を救ってたわけだし。う〜ん…グダグタ書いたけど我ながら無理矢理感半端ない解釈だわ（笑）

フィルマ含め、世間的には酷評されている本作ですが、80年代に量産されたB級ホラーとしては水準以上の面白さを備えた作品ではないかと思いました。過度な期待をしなければ十分に楽しい映画ではないかと。

• #ホラー映画と怖い映画

ある日突然、子供たちが大人狩りを行うようになった町が舞台のホラー映画。

原作はスティーブン・キングの『トウモロコシ畑の子供たち』。とはいえ、短編を無理やり長編にしたからか、原作とはかけ離れた内容になっているとのこと。

良くも悪くも宗教チックな内容で、すぐに神と絡めたがるのはB級映画の典型的な例。そうなっちゃうと何でもありなので、起こっている出来事のわりにワクワクはしなかった。原作者のキング自身も、この作品に対してわりと否定的みたいなので、まあそりゃそうだよね、と。

ちなみに『ターミネーター』に出演する前のリンダ・ハミルトンがヒロインとして出演してる。当然のことながら若いなーと思った。