2019年製作の
アメリカ・カナダ合作の
Netflix映画で、
スティーブン・キングと
ジョー・ヒルの短編小説
『In the Tall Grass』が
原作との事でして
花よりスティーブン・キング作品が
好きなワタクシとしましては
観るしかないと
ネットフリックスにて鑑賞。

監督・脚本は

『キューブ』
(1997)
『スプライス』
(2009)
などの

ヴィンチェンゾ・ナタリ

製作は
『ハウンター』
(2013)
『COME TRUE/カム・トゥルー戦慄の催眠実験』
(2020)
などの

スティーヴン・ホバン

そして上手すぎて
作品没頭力を激上げ
してくれる本職の
匠な方々は
狂気のこち草迷路

ベッキー・デムス
演-ライズラ・デ・オリヴェイラ
声-島田愛野(しまだあいの)

カルの姉。妊婦。
胎児の名はジニー。

カル・デムス
演-エイヴリー・ホワイテッド
声-大隈健太(おおくまけんた)

ベッキーの弟。

トラビス・マッキーン
演-ハリソン・ギルバートソン
声-細谷佳正(ほそやよしまさ)

ベッキーの胎児の父親。

トービン・フンボルト
演-ウィル・ブイー・Jr.
声-新田早規(にったさき)

ロスの息子。

ロス・フンボルト
演-パトリック・ウィルソン
声-咲野俊介(さくやしゅんすけ)

トービンの父。
不動産を経営している。

ナタリー・フンボルト
演-レイチェル・ウィルソン
声-おまたかな(おまたかな)

トービンの母。

ラジオの声
声-藤井雄太(ふじいゆうた)

という方々で、
文句を言う事など到底出来ない
布陣で秀逸吹き替え作品に
仕上げてくれています、
中でも

咲野俊介(さくやしゅんすけ)

さんは、
『インシディアス』
『恋とニュースのつくり方』
『ヤング≒アダルト』
『プロメテウス』
『死霊館』
などでも
パトリック・ウィルソンを
担当していまして、
キャスティングに拍手です。
それほどパトリック・ウィルソン
のお芝居にシンクロしているんです。
その咲野ウィルソンが

ロス(咲野俊介)
「前向き思考が～、利益を産む、
前向き思考が～、利益を産む！
前向き思考が、利益を産む、
前向き思考が利益を産む、
前向き思考が、利益を産む、
前向きー！・・・全く(呆)
なんなんだよ！クソッタレのバカ息子が
何考えてる(怒)何故なんだ！？
・・何故言う事が聞けない？(怒)
母親がちゃんとしてないからこうなる、
目を離すなよ！(怒)・・ふぅ・・
トービーン！！！ナータリー！！！
ふぅ・・ううう・・？・・？？」

目の前に何かあるのに
気付き近づいていくロス

という台詞シーンや、

ロス(咲野俊介)
「嘘はついてない、岩に触れるだけで、
私が知っている事を知るだろう！
草は全て知っている！ここを出る
方法も！だけど、お前は出て行かない」

という台詞と、

ロス(咲野俊介)
「トービン！心配するな！これは只の
肉体！肉体は全てが！草で出来ている！」

ゴギメキャア！！！
(何の音かは是非作品鑑賞で
ご確認おススメです)

などの台詞では、
日常的な会話から狂気的会話まで
多種多声演技で
恐怖をギフトしてくれます。
この台詞がどのシーンで
喋っているのか
鑑賞出来る方は
刮目して頂きたいです。
かなり恐ろしく
印象的な場面なので
必見必聴どすえです。

音楽もとても
気持ちの悪い聖歌隊のような
不気味な戦慄が秀逸で、
『キューブ』
『ライトハウス』
『ブラック・フォン』
などホラー作品を
多く作曲している

マーク・コーヴェン

が手掛けていて、
聴き応えがあります御耳を
傾け価値ありです。

劇中に出てくる
老朽化した教会は、
オンタリオ州パース南部の
田舎道に映画の為に
建てたセットだそうです。
自然過ぎて元々ある建造物に
見えるので、
そこにも注目して頂きたしです。
草むらは本物だそうで、
スタッフが撮影の際に迷う事も
あったらしく、
映画が現実になってるちょと
怖い面白エピソードもありました。

『スプライス』や
『ＣＵＢＥ』で
魅せて来た
ヴィンチェンゾ・ナタリの
狂気性と
スティーブン・キングの
狂気性が
コラボを果たしている今作、
鑑賞してみないと
草が子宮や体内に侵入して
おぞましい自分に
変態出来るかもですよ

是非一度は御覧なさいね

• #日本語吹き替え

カルとベッキーの兄妹は助けを求める少年の声を聞き、背の高い草が生い茂る広大な草むらの中へ入るが、邪悪な力により2人はあっという間に方角を見失い、離れ離れになってしまうという、カナダ発🇨🇦のラビリンスホラー。

"登場人物が意外と多かった（笑）"
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「キラー・メイズ」や「CUBE」のようなラビリンスホラーに、「トライアングル」や「ハウンター」のようなタイムリープホラーをミックスした感じの異色作で、1度草むらに入り込んだらなぜかそこから抜け出すことが出来なくなるというシチュエーションの演出が上手い作品でした🪨

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意思を持った草むらがコントロールできるのは人間の場所だけでなく時間軸までも可能なので、死んだはずの人間が現れたりパラレルワールドでは生きているはずの人間が死んでいたりと目紛しい展開が続きます。ですので、最後まで集中して見ないとストーリーを理解できないと思います⛪️

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他の映画ではあまり見かけないような設定は斬新だったけど、色んな要素を詰め込みすぎている感があるため、話についていくのが大変で、観賞後はちょっと疲れました。ワガママかもしれないけど、シンプルにまとめて欲しかったです🪰

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さらに　肝心の怪物（草むらの正体）が始めから終わりまで出てこなくて、ひたすら迷って困り果てる人やストレスで狂っていく人を見せつけられているだけの内容で、ホラー映画としてはあまり怖くなかったです。意思を持つ草むらをCGではなく、本物の草むらで表現したのは良かったんだけどね…🌧

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ただ、深いメッセージ性のある映画だったことはあり得ると思います。なぜなら劇中に登場する、妊娠中のベッキーは生まれた赤ちゃんを養子にしようと考えているキャラクターで、彼女のように子供を大事にしない人に対しては罰を与えるという、教訓めいた内容として読み取れたからです🤰

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というわけで、ホラー映画としては微妙でしたが、深いメッセージ性があって考察しがいのある映画だったと思います。また、理不尽な超常現象や自然の脅威を描いた映画が好きな人も楽しめると思います⏳

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※Netflixオリジナルにしては地味かな🪨

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【神隠し】

たかだか丈の高い草むらが、そこに入ったら抜け出すことのできない地獄へと姿を変えていく発想はいやはや素晴らしい限りで、空間軸や時間軸も早い段階で破壊してしまう思い切りの良さも、そして謎めく設定は宇宙でなくともモノリスを新たなロジック上や宗教上で顕在化させる。狂気の中で人の心が剥き出しになって雑草の如く絡まっていくのもまた面白い。明確な答えを解釈まかせに出来る段階でNetflix配信の企画書と上層部の目の届かないところに逃げ込んでいるようだ。

何となくダーレン・アロノフスキーの「マザー！」のような狂気性を孕むも、その中で宮崎駿の「千と千尋の神隠し」が見え隠れする。冒頭の子ども助けを呼ぶ声からの逆インバイトは最高にそそる。カオナシを呼びこんじゃいけない。そもそも論、原因を探るよりも各々の腹の中を見ろ！的なクライマックスの矛先ゆえにテーマパーク的に楽しんだ後、あれこれ考え込むのが本作の醍醐味だろう。何の目的で何の差し金かはこの際おいておこう。しかし何かが犠牲になり、何かが成長し家族を再形成するウネリのようなものは、本作の“神隠し“性のエネルギーに寄与されている。グッドシネマに追加だ！