真っ黒こげ太郎

デビルズ・レジェンドの真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

デビルズ・レジェンド(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「…皆死んじゃえ!」

ドォォォォォォォォォン…




1965年、ダム建設により水没したマリンエバートの町。
沈む直前に町に来た子供2人は怪しい儀式に巻き込まれ子供の1人が謎の男に首チョンパされ、もう一人の子供は逃げのびた。

それから40年。
沈んだ町の近辺はデバリアの町として生まれ変わっていた。
だが、湖で泳いでいた若者が何かに湖に引き込まれ突如として謎の死を遂げる!!
その後も、ダムの管理人が生首で発見されたり、捜査隊のメンバーがバラバラ死体になったりと、次々と異常事態が勃発!!!
事件に巻き込まれたカメラマンのダンとレポーターのテレサは事件の真相を知る生き残りを訪ね、町が沈んだ真相を聞き出す。

実はマリンエバートの町は黒魔術に魅入られた男、モルデカイ・サラス率いる秘密結社によって牛耳られ、町を呪いに染めていた。
市長はダムを建設し町を湖深くに沈め、サラスの力を封じ込めようしていたのだ。
サラスは市長の死と共に蘇り、ダムを決壊させ町を蘇らせようとしていたのだ!

更に真相を知ったダンとテレサの前にサラスが登場!!!
町はサラスの力で覆われ、狂人化したりゾンビ化したりして血みどろの大惨事と化すのだった。



黒魔術を封印するために沈んだ町を巡る、オカルト・ホラー。
監督は「死霊のしたたり」や「バタリアン リターンズ」で有名(?)なブライアン・ユズナさん。
なお、元になった小説があるらしいが、毎度の如く詳しくは分からん。w


お話は結構設定が捻ってあるオカルト物。
テンポは緩めで無駄なシーンもあるし、低予算映画故チープな場面も多いが、設定は面白いし、話の急行もちゃんとしていてお話もB級映画ながら中々楽しめる。

なお監督がその手のエログロに定評のある方なので、女性が乳丸出しになるエロシーンや人体破壊描写や気持ち悪いフリークス達が蠢くグロシーンもきちんと完備。w
特に後半の狂乱祭りや異形が蠢くクライマックスは中々グロ度が高くて良かった。
後、ヒロインの女の子が冒頭でスクール水着姿を見せてくれたのも好感触。(ってまた水着美女かよ!!!これじゃスケベオヤジじゃねーか俺!!)

クライマックスは少々雑さが垣間見れるものの、それなりに盛り上がる。
そしてラストのオチにビックリ!!!!


そんなこんなで中々楽しめるんだけど、やっぱり色々と詰め込みすぎて全体的に大雑把すぎるのは少々気になる所。
後VFXは途轍もなくチープなので、そこら辺も正直気になるかも。
(あと個人的には、もう少し人体破壊描写をじっくり見せて欲しかったかも。)


とは言え、B級のオカルトホラーとしては中々楽しめる部類でした。
やっぱりブライアン・ユズナさんの作品はこうでなくちゃぁな!w

エログロホラーやオカルト物が好きな人はあんま期待せず、気楽に肩の力でも抜いて観てくださいな。