日本では『さむがりやのサンタ』という名前で広く知られる絵本の、アニメーション作品です。
原作は、イギリスを代表する国民的作家レイモンド・ブリッグズ氏（2022年1月現在87歳）。2019年に公開され話題となった『エセルとアーネスト ふたりの物語』や、OPナレーションをデヴィッド・ボウイが担当していることでも有名なアカデミー賞ノミネートアニメ『スノーマン』の、原作絵本の執筆者です。
個人的にもとても好きな絵本で、幼少期によく読んでいました。大抵冬になると図書館で借りて読んでいた記憶があります。
とはいえ、約20年程度は読んでいないため、内容が原作に忠実かどうか全く記憶にありません。これを機に買ってもいいかもしれませんね。
そんなうろ覚えの記憶ながら、なんとなく原作絵本とは違う展開だなぁとわかるんだから、幼少期の経験は馬鹿にできません。
例えば、話の前半部分にあたる外国への休暇旅行。これは、続編の『サンタの楽しいなつやふみ』で描かれたエピソードだった記憶。
また、終盤にスノーマン達のパーティに行くのも、『スノーマン』の絵本で書かれていた内容だったと思います。『スノーマン』では、確か主人公の少年がサンタからマフラーを貰っていた記憶なので、ミックスしても違和感はありませんし、むしろより楽しい仕上がりになってますね。
童心に帰らせてくれる上に、絵本の感触そのまんまに再現してくれている短編アニメ。大人から子どもまで是非見ていただきたい、そんな作品でした。
