ペストを扱ったホラーというのは珍しくて良かったけれど画面ガタガタで観づらく何が起きてるのか分かりづらい残念作だったイギリス映画

当たり前だけど、馬鹿キャラでもイギリス訛り英語だからちょっと萌える(笑)

ブレブレ画面で緊迫感を出したいみたいですが、チカチカもしたりして変に酔うし、何よりなんも見えないのが惜しかった。



ロンドン。

考古学者アンナは、17世紀に大流行したペストについて調査中。

とある元児童養護施設で発掘を進めていたが、ペスト菌が見つかった為、施設は解体されることに。

まだ何か大事なもんがあるハズなのに！

てなわけで、夜中に施設に潜り込んだアンナは、地下でカルト宗教の創設者だったペスト医の人形を発見。

すると地震が発生して施設から出られなくなってしまう。
ついでにラリって侵入したアホ4人も巻き添えに。

そして、1人また1人と死んでいき……



血糊はべっちょり粘性があって良い(*‘ω‘ *)

アホの1人が妊婦で、風呂ってたらヒル(?)産み出してヒル風呂になってたのもキモ楽しかった♪

串刺しや腹裂きもあってクオリティは高いのですが、とにかく見づらいんですよ～

チカチカがたがたブレブレ……
あぁっ！勿体ない！！

まあテンポも悪いし先も読めちゃうので、そもそもそんなに面白くもないのですけどねw

ペスト医も"へそまがり男"みたいだしマスクもカッコ良いのに、チラリズムなのが本当に残念。

考古学者のアンナは、閉鎖された病院の地下に、遥か昔に封印されたままの孤児院跡を発見するが…というストーリー。
「ジーパーズ・クリーパーズ」のジーナ・フィリップス主演のホラー。
アンナは発掘現場の廃病院でペスト菌が検出されて封鎖され、解体作業が早まる事を知ってこっそり病院に忍び込んで、地下で発掘作業を行っているうちに発見した人形が入った箱を開けたことから病院に閉じ込められてしまうという内容です。一応、ペスト菌が絡んでるけど呪いのような力で廃病院に閉じ込められ人が死んでいくオカルトホラーです。
夜の病院が舞台になっている為終始暗い画面が続き、更にカメラも揺れたりするんで登場人物が何処でどうなっているかわかりにくい描写が多いですね。また、この怪異の原因も説明されるけどイマイチわかりにくいですね。POV映像も時折挟まれるけど、こちらも画面揺れまくるので中々見辛い。
閉じ込められるのが主人公一人では流石に持たないので、ドラッグやりながら盗難車かっ飛ばしていて人はねて病院に逃げ込んだ若者4人も一緒に閉じ込められます。妊婦がいたり補聴器つけてる人がいたりと不良仲間にしては歪なメンバー構成だけど、このドラッグやったりするバカな若者達と絡ませることで主人公がまともな人と思える所は面白いです。主人公も探求心優先して封鎖されてるのこっそり忍び込んで発掘作業したりしてるんだけど。バカ者達も基本的に合流してからは主人公の指示ちゃんと聞いてるのでイライラ度は低めだったかな。リーダー格で自己中発言多いクズ野郎って感じだったニックが物語が進むにつれてドンドンまともな感じになっていくのはちょっと笑えたし、反対に弟思いで最初まともな感じだったスティーブがおかしくなるのも面白かった。妊娠中なのにドラッグやるジュールスはバカでビッチな感じに思えたけど、「人はねたのに逃げるなんて！」と言ったり、ニックの自己中発言聞いて「アンタ最低」って言ったりまともな感じなのも面白かったかな。うるさいけど。
病院の中を出口を探して彷徨う内に幻覚見せられたりしておかしくなっていきますが、ジュールスの見るバスタブの中が蟲だらけの幻覚は結構気持ち悪かったですね。長身でペストマスク被った怪人も登場しますが、積極的に人を襲うわけでもなく(一応口の中に口ばし突っ込んでペスト菌？感染させたりしますが)登場人物の背後に現れてビビらせるだけでしたね。終盤登場する赤ん坊頭の子供達は結構不気味でした。病院の外の時間が止まっている所はSF味ちょっと感じさせます。
かつてこの孤児院だった時にカルト教団が子供達を使った生贄の儀式通りに登場人物が死んでいきますが、超常的なパワーで吹き飛ばされて壁の鉄パイプに刺さったり、自分で腹裂いたり斧でガラス割ったら裏にいた人の頭に直撃したりとちょっと死への持って生き方がわざとらしく無理やりな所あったかな。「ファイナル・デスティネーション」みたいにどうやってその「決まった死」へ持っていきそれを知った登場人物は回避しようとするかってやり取り見たかったな。焼死するってわかってるのに懐中電灯キレたからって松明作る所は「マジかこいつら！？」って思いましたよ(笑)
グロ描写としては妊婦の腹裂きシーンくらいかな。「屋敷女」とかと比べるとアッサリ目だけど。
ループオチは予想付いたけど、そこからの主人公達の死に様が一週目と違ってまとめてに変化したのは何故なんだろう？最後はちょっとモノローグで説明しすぎな気はしたけど、あの赤ちゃんが悪魔に取り憑かれたという事かな？儀式行ったカルト教団についてとか色々謎のまま終わったな。
ラストのどんでん返しとか全体の雰囲気はいいんですが、説明不足で分かり辛さが残る映画でもありましたね。

現代のロンドンにてペスト菌が発見されてうんたらかんたら…というホラー映画。

ペスト菌が発見された古い病院が舞台となるため、基本的に画面が暗くてなにをやってんのか分からないのはデフォ。時たま画面を揺すってるような映像もいい加減ウザい。

ペストマスクのビジュアルは好きだし、カルト的な小道具などの凝り具合もいいのになあ。なにやってんのか分からんというのは本当に致命的だわ。

ただ、ラストに一捻り加えてあったのと、アンドリュー・ノットがイケメン(画面暗いのが本当に惜しまれる)だったのはよろしい。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の物真似も笑えた。

しかし、主人公が考古学者のくせに「そんな装備で大丈夫か？」と聞きたくなるくらい軽装備なのがスゲー気になった。