アフリカ東北部とアラビア半島に挟まれた紅海、ダイバーが小さな魚の群れをかき分けて泳ぐ先には、海底深くに沈められた一艘の船を見つける。だが船体の周りを注意深く泳ぐ男の後ろでは、鋭利な刃を持つ怪しい物体がこちらの気配を伺っていた。地上ではなかなか感じたことのない殺気、男は地上へ戻ろうとした瞬間、恐怖の物体に気付く。鋭利な刃を持った一匹のサメはこちらの様子を伺うように、ゆっくりと蛇行しながらやって来る。海上から垂らされたロープに向け、一直線に泳ぎ出したダイバーだったが、ターゲットにされたサメを前にしてはなすすべも無い。無残にも食い千切られた死体、嘆くモハメッドの母親を、雇用主のアンナ（シルヴィア・ピナル）は優しく慰める。マラーラ教授（バリー・サリヴァン）とコンビで秘密のプロジェクトに当たるアンナは、新たなダイバーを探していた。そこへ一台のジープが土煙を上げながら現れる。検問に逆上し大暴れした風来坊のケイン（バート・レイノルズ）はお金目当てにアンナとマラーラ教授のプロジェクトに加わる。

　紅海に突如現れた人食いザメの恐怖を描いた物語は、スピルバーグの『ジョーズ』よりも5年早いが、どう観てもサメの群れがサメ単体にしか見えない。それでもスタントマンがサメに食われ、撮影が中断した物語は、サメの恐怖よりもむしろ、ビクトリア号の秘密に群がる一攫千金を夢見た登場人物たちの欲望を明らかにする。様々な深慮遠謀を図りながら、ケインを出し抜こうとする詐欺師たちの手癖、奇人変人だらけの世界で酒に呑まれたドク（アーサー・ケネディ）の怪演ぶりも見事だが、中盤以降、ケインの守護天使のように振る舞ういたいけな少年の瞳の輝きが素晴らしい。マラーラ教授の罠を盛大に交わした主人公は然し乍らアンナの強烈な美貌に絡め取られる。ルイス・ブニュエルのミューズとして知られる『ビリディアナ』『砂漠のシモン』のシルヴィア・ピナルの峰不二子も顔負けの艶かしさ。豪快な風来坊である主人公はファム・ファタールな女の毒牙に引っかかる。フラーの作品の中では凡庸な出来なのは否めないが、シルヴィア・ピナルの美しさとアーサー・ケネディの怪演ぶりは一見の価値がある。

ジョーズの5年前に作られた作品らしい🤔✨

サメ”も”出る映画🦈で、メインは沈没した船で眠る金塊を巡る人間同士の争いだったけどおもしろかった💡

サメは見た瞬間に「え！ちっちゃ！」って言ってしまうサイズ感やけど、CGじゃなくて本当のサメを使っていると聞くと終盤の格闘シーンもハラハラしてくる💥😳

主人公を慕ってつきまとってくる少年が可愛い😁

バート・レイノルズ、銃を向けられた時の笑顔が渋くて良かった…✨

• #サメ🦈映画何本目？

過去鑑賞


バートレイノルズの『シャーキーズマシーン』を観たら、この映画の存在を思い出した。すっかり忘れてた…

と言うのも、バートレイノルズ目的で鑑賞したのではなく、サミュエルフラー目的で観たのですが、あまり面白くなかった😅正直シャークというタイトル程、シャークが主役じゃないし、金塊を巡る人間同士の出し抜き合いを見せられるだけ。

テレビ俳優だったバートレイノルズの映画俳優としてのキャリアのきっかけにはなったようですので、バートレイノルズのファンであればスターになる前の彼が拝めて観る価値ありかもしれません。

この頃から男性ホルモン全開です。

あと、メキシコ時代のブニュエル作品のミューズ、シルヴィアピナルがヒロイン役で出演してますが、凄い貫禄で完全姉御キャラ。

素人考えのスタッフのせいで、鮫の撮影で実際スタントマンに死者を出してしまったとか…曰くつきの日本未公開作品です。

• #おけいサミュエルフラー