香港のカジノ「ラッキードラゴン」で用心棒として働く元軍人のランダル。カジノの合併話しがこじれたキッカケでランダルの愛する者たちが次々と命を失い復讐を誓うランドンは謎の犯罪組織に単身戦いを挑む。アメリカ製のアクション映画。
監督は「ダーティハリー３」「ダーティファイター」のジェームズ・ファーゴ監督。

「地獄のヒーロー」でブレイクする前の若く痩せていてシャープなチャック・ノリスさんを観れる貴重な作品。チャック・ノリスさんの出演作はかなり観たと思いましたがこれは観たことなかったです。何でも香港にまで出稼ぎで主演したという苦労時代の作品。

プロレスラーの世界の荒鷲こと坂口征二さんが悪役で出演と今さら知ってプロレス好きとしては観とかないと思い鑑賞。でもクレジットでサカグチの名は無くＫＡМの名でクレジットされていてなぜだろう…。

ネオンサインの前で戦う男たちのシルエット、象徴的なオープニングから始まる。
心の声演出はちょっと意図が分からない…チャック・ノリスさんの演技が心もとないから補足って事？せっかくの物語を邪魔しているように思えます。

いざ組織に復讐と対決の構図になるのが終盤も終盤なのでテンポ感はイマイチ…。
格闘アクションも大振りパンチなど大袈裟に見せる昔のアクションのそれなのであまりチャック・ノリスさんの能力が活かされているとは思えません…。

それでもスピンキックはやはり空手世界王者の実力でアクション映画界に乗り込んで来ただけあってキレがあります。
そして目当ての坂口征二さんは悪役として巨漢を活かして存在感がありました。この映画の見どころは終盤の坂口征二さん演じる悪党とチャック・ノリスさん演じる主人公の戦いだと思います。

しかしながら…坂口征二さんは中国人の役で長髪に髭面なので言われないと分からないかも…。なぜこの映画に出る事になったのか本人も語らずで経緯は不明のまま…。
「ダーティハリー３」への抜擢で注目されましたが、その後はＢ級の道を進んだ監督の演出力がイマイチでチャック・ノリスさんを活かしきれずに終わった感のある作品でした。

まとめの一言
「古き良き時代の香港inチャック・ノリス」

用心棒の男。友人が殺されて復讐に。
カッコつけアクションに笑っちゃう。
スマートにやるよりも泥臭い方が合ってる。

タフな街、香港のとあるカジノで用心棒をやっていたチャック・ノリスであったが、オーナーの親子が殺されてしまい自分も狙われることになったので、もう復讐してしまおうという話です。

アクションも敵に吐き捨てるセリフもノリスらしく超かっこよかった。
ドラゴンへの道を意識しているのか、ヌンチャク持ったそれっぽい雑魚が出てきた時には笑った。

でもノリスによる一方的なストーリーというわけではなく、途中で胸糞悪い強姦があったりするのでなんだか重かったりしますね。

それでも虚しさを全然残さず、むしろあと100回は殴ってもよかったなと思えるような後味の復讐モノなのでノリスファンにはおすすめです。

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