90分のホラー作品で50分くらいまで何も起きないかんな…
眠なる、眠なる

タリバンの輸送部隊を偵察にきたアメリカ軍小隊
しかし、途中で見つけた偶像をおもしろ半分に壊したことがきっかけで隊員たちは白昼夢に悩まされおかしくなっていく

多分あらすじそんな感じ
いやガチで眠なりましてなようわからん
とにかくおもんなかったんは間違いないよ！

そもそも冒頭のシーンみたら誰が生き残るかわかってしまう時点でワクワクは損なわれるし
それを越えるようなどんでん返しがあるわけでもないし…

本作に価値を見出すとしたら睡眠誘発って所でしょうかね？

アフガニスタンで活動を続ける米兵部隊が、地域巡回中に見つけた石像を破壊してしまう。その翌日から、部隊内で不可解な事態が続発し、彼らは恐怖で錯乱し始める…というストーリー。
アフガニスタンに駐留する米兵たちを襲う恐怖を描いたオカルトホラーです。監督のアレックス・ターナーとアダム・ウィンガードとコンビ組んでる脚本のサイモン・バレットは「えじき」でもコンビ組んでますね。
密輸ルートとして利用しているアルカイダの輸送部隊を見張る哨戒任務を受けた米軍の一個小隊が、偵察中に発見した石像を面白半分に銃撃して破壊した翌日から奇妙で得体のしれない現象が発生するようになり、本部とも一切連絡が取れなくなった彼らは、徐々に疲弊し、精神的に追い詰められていく、という内容です。
中東の伝承や民話に登場する魔人？精霊？のジンによって米兵たちが破滅していくオカルトホラーです。冒頭でテロップで説明されますが、ジンにも善いものと悪いものが居て、本作ではバカな兵士に石像を破壊されたことで悪いジンが解き放たれます。
序盤の絵作りや、実際にアフガンでロケした進行中の遠景などは迫力ありますね。ただ、この冒頭でシェーン・ウェストが演じるケラー技術兵を上官が尋問するシーンから始まるので誰が生き残るか最初で分かってしまうのは悪手に感じましたね。
舞台になるのは砂漠に立つ廃墟とその周辺だけという低予算映画ですが、仲間を誤射して死なせてしまったり、テロリストと誤解して死なせてしまった少女という登場人物のトラウマを利用した幻覚を見せられて、彼らが徐々に疲弊していき精神的に追い詰められていく展開は雰囲気も良くていい感じでした。頭を半分吹っ飛ばされた兵士がゆっくり歩いてくる所はちょっとJホラーっぽさもあったかな。無線連絡で聞こえる助けを求める声が実は未来の…という所も良かったと思います。
中盤で、砂嵐に追われた女が逃げ込んできますがどう考えてもこれがジンだろうなと分ります。眠りながらニョーンと腕伸ばして水取ったりするシーンも結構すぐ出てきます。前述したようにトラウマを利用した幻覚見せたり別の隊員の姿になって精神的に追い詰めて行きます。「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」等に出ているメルセデス・マソーンが演じてます。
主人公達が狂っていき、仲間内で殺し合いを始めていく展開も悪くないですが、そこに行くまでに起こる現象が割かし地味ですし、廃屋とその周辺から舞台が動かないので流石にダレてくる所はありましたね。登場人物も皆同じ格好で、暗いシーンも多いので誰が誰か見分け付き辛い所もあります。石像銃撃して原因作り、常に下品な事言ってレイプしようとしたりするクソ野郎兵士はまあ目立ってたかな。
主人公を尋問する上官役でJ・K・シモンズが最初と最後だけ出演しています。
終盤ではリーダーの鬼軍曹が狂って主人公達の脅威になっていき、銭湯になっていくのは緊張感もちょっと感じられて悪くなかったですが、でも凄い盛り上がる訳ではなかったかな。ジンもその正体表しますが、PS2レベルのチープなCGで流石に失笑物でしたね。冒頭の説明で「人間を憎む」と言ってて付近のキャンプの現地の人も殺されたみたいだし、米兵だけじゃなく全ての人間を標的にしているのかな。
ラストもお約束のオチではありましたね。今度はアメリカで人間を狂わせていくのかな。
役者陣もちゃんと役こなしてましたし、雰囲気も悪くなくて個人的にはそこそこ楽しめましたが、全体的に地味で盛り上がりにかけてダラダラしてると感じる所はあるので暇があれば見ても良いのではないでしょうか。内容的にはこのコンビの前作の「えじき」と同じ感じではありますね。

戦争物なのかホラーなの？って中間ぐらいの作品。タリバンが遺跡を破壊してるのを聞くと悲しくなってきちゃうのに米兵までもが壊すのは呪われて当然です！