真っ黒こげ太郎

マカブル 永遠の血族の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

マカブル 永遠の血族(2009年製作の映画)
4.5
若者達もお間抜け警察も、狂人一家も死にまくり!!!

死にまくりの、ボディカウント増えまくりで、画面も登場人物も真っ赤っ赤!w



車に乗ってジャカルタに向かう6人の若者グループ。
雨降りの道の中でマヤと名乗る女性と出会い、ジャカルタへ行くついでに家まで送ることに。

家にたどり着いたマヤはお礼に若者達を家に招く。
マヤと母親のダラはお礼に夕飯をご馳走すると言ってきた。
何だかんだで長旅になりそうな若者達もその家でくつろがせてもらうことに。

しかしまぁ、例によって例の如く、もう何回観たか分かんないけど(笑)、そのー家はとんでもない狂人一家だった!
若者達は夕食最中に気を失い地下室に連れて行かれバラされ、夕食に行かずに残った若者も本性を現した一家に襲撃される!!!
更に妊娠していた若者の一人が赤ちゃんを出産、狂人一家はその赤子までも求めていた!!!
更に途中で警官まで乱入してきて、血みどろ死にまくりの大騒ぎに!!!w



若者達や警官達が狂人一家に襲われる、インドネシア産のスプラッター・ホラー。
監督はモー・ブラザーズさんなる兄弟監督ですが、イコ・ウワイスさんの「ヘッドショット」を手掛けている人だったのか。w


「永遠の血族」なる何とも意味深臭ぇタイトルですが、実際は「若者達が狂人ファミリーハウスに招き入れられドエレー目に遭う!」系の物凄ーくよくあるタイプのヤツでした。w
更に「女性の1人が妊娠していて出産直前で、ヤバい女に追われる!」という、「屋敷女」の要素までぶち込まれています!いやぁ、素晴らしい!!!www

そんな感じで物凄く既視感ありまくりな内容ですが、内容は兎に角スプラッタスプラッタしまくりの楽しい内容でした。


もうお話を語るまでもないが、お話は若者側が狂人一家相手にサバイブする良くあるタイプの話。
しかしそこはバイオレンス映画に定評のあるインドネシア映画だからか、凄まじいバイオレンスの嵐が吹き荒れる!!!

前半30分ぐらいはグロのない静かな展開だが、一度スプラッターが始まるとそっから先はもうとんでもない血みどろの嵐!!!w
グロシーンは痛そうな奴からハードな人体破壊まで色々と取り揃えておりまする。
ナイフで切られるわ、チェーンソーでバラされるわで色んな死に様を楽しめる。
(あいにく内臓デロデロが無かったけど。)


狂人一家の殺戮が始まった当たりは、フランス産ゴア映画みたいな洒落ててグロイ系の感じでしたが、殺され役の警察が唐突に登場してからは段々と変な方向にテンションが上がり始める。w
物凄い普通に殺される奴もいるけど、兎に角血まみれで、何より途中で殺され役の増員でボディカウントが増えたり、狂人一家へのバイオレンスな反撃もあるわで、死傷者の数が半端ない!!!!w

クライマックスにはズタボロになりながらも生き残った若者が反撃して、狂人一家側も血濡れにりながら殺し合うわで、もうどこを取ってもバイオレンスしかない!!!www
クライマックスに至っては辺り一面真っ赤すぎて「もう皆どんだけ血が出んねん!」と変な笑いが出てきてしまう。w
オマケにブルータルな殴り合いやちょっとしたカースタント描写も入れてアクション要素まで完備!!w

流石「ザ・レイド」を生んだインドネシア映画、ゴアホラーを撮るとこんなにも流血大サービスの大騒ぎになるのかw
(一体何リットルの血糊を使ったのやらw)


ドラマ面では無理くり「屋敷女」要素をぶっこんだり、警察が乱入して迷走したりで正直あっちゃこっちゃに話が飛びすぎてる感はある。
(詰め込みすぎ、慌ただしすぎるとも言うwwwww)
オマケに主要キャラもやたら多くて誰が誰だか分かんないのが難点。
伏線みたいなのも投げっぱなしだったり、赤ちゃん要素が後半どうでもよさげな感じになったりと、粗も多い。

しかし、あの手この手と色んな要素詰めまくってるためか最後まで飽きずに楽しめた。
この手のスプラッター映画で偶に出てしまう、殺人一家から逃げる若者達の行動に不自然な点も少ないのも好感触。
偶に「生き残る気あんのか?」って行動をしちゃうのがあるんだよね…。この手のスプラッターホラーだと。
(ただ、途中で1人戻ってきちゃう人もいたけど…。)
寧ろ途中で出てくる警察が間抜けすぎないだろうかw

後、狂人一家も見た目は普通の人っぽいのに、実は100歳以上生きてる事が暗示される蛇顔母ちゃんや、やたらタフでパワフルな兄ちゃんが居たりと、何処か謎の不気味さを醸し出してるのも良かった。



正直、色々と詰め込みまくりな感じはするし、地に足が着いてない感もあるが、凄まじいまでの血まみれとバイオレンスで押し切ってしまった、スプラッター映画の快作。

観終わった後はかなり疲れるが、「兎に角バイオレンスが観たいんだ!」という観客(俺w)にとことん付き合ってくれる素晴らしい映画です。w
インドネシアのバイオレンス映画はやっぱ、最高だぜ!!!w