ムルと子犬の作品情報・感想・評価

「ムルと子犬」に投稿された感想・評価

動物好きの少女ムルと子犬ミュルスキュの絆を描いたファミリームービー。

ワンコもムルも可愛いけど犬が結構やんちゃで色々と騒ぎを起こすたびに皆が犬に責任押し付けてるけど、しつけが出来てない家族にも責任があると思う。

ほのぼのとした内容の中にも『スターリンの犬』『ベルリンの壁』『動物虐待』など冷戦や社会問題なども扱ってる。中でもスターリンが戦争で実戦配備した『対戦車犬』の事実はショッキングな内容で観てると悲しかった。

そしてムルが書いた手紙の最後に『おやすみ世界中で死んだ動物たち』という言葉が心にグッときました。

今から犬を飼いたい人とかが観ると少しは参考になるかもしれないです。
ピピ

ピピの感想・評価

3.8
DVD化してるのに観た人が少ない。
『ヘイフラワーとキルトシュー』の監督2作目。

フィンランドの平和な話かと思いきや、ベルリンの壁とか動物虐待に踏み込んだ社会派。

子犬だったの冒頭だけで、ほとんど超大型犬。犬だけじゃなくて、鳥とか羊とかハリネズミとか動物たくさん出てくる。

この撮影で傷ついた動物はいません。みんなたくさんほめられました。っていうの良かった癒された。

#2017.120
ミドリ

ミドリの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

生き物が大好きな子供に、父が犬を連れてくる(しかも大型化が期待出来る足の太さをパッケージ写真で確認済み)というざっくりとした内容のみの理解で視聴開始。
勝手にハッピーコメディーまたは感動ものだろうと期待していたが、視聴後、ベートーベンやベイブ等の様なものを期待して見る作品ではなかったかなと思った。

以下あらすじと感想。

―――――

生き物なら虫でもなんでも愛するムルは、パンクに傾倒している姉、軍で働く母とオーケストラ演奏者の父とフィンランドで暮らしている。

ある日父が仕事先の東ベルリンで市場に立ち寄った際出会った子犬。その犬は紐で繋がれひよこと一緒に箱に入っていた。その店のおばさんによるとその犬は『オーチャッカ』だから安く買ってくれ、さもなくば(殺されてしまう)と聞き、可哀想になりムルへのお土産として連れ帰ってきた。
ムルは喜び『ミルスキュ』と名付けた。

その犬はみるみるうちに大きくなり、可愛い程度だったいたずらも酷くなっていく。ムル以外の言う事もなかなか聞かなくなってしまった。
ある日病院の先生に、犬は序列を大事にする生き物だということ、ミルスキュは東西ドイツ時代にコーカサス地方で軍用犬として使われていたコーカサスシェパードという犬種ではないかと言われる。

軍用犬で本来気性も荒く体格も大きい為躾しきれず、次第に手がつけられなくなる家族。
生き物を愛し過ぎるが故に飼うという事が出来ないムル。
近隣・地域住民等にも迷惑がられる様になり、ある時ムルはミルスキュを連れ家を出たが…

―――――

見ていくうちに思ったのは
生き物を愛するムルはいい子に育ったとは思うが、食物連鎖や生き物の根本的なものを教えなかった両親は結果的にムルを苦しめたのではないかということ。
ディスカバリーチャンネルみたいのを見せといて、ライオンがシマウマ襲うの見て喚く(ように育った)のってどうよ、っていう。教えてないのに見せるんだ。

その苦しみや葛藤を教えられるのではなく自ら学ばせるのも一つの育て方だとは思うが、犬を飼うにあたり躾の仕方も教えず『ムルの言うことしか聞かないのよ~』と呑気に子供任せの様な状況になっている場面では、流石に親へイラつきと若干のハラハラがあった。

森へ家出し、熊と対峙したムルを守る為立ちはだかったミルスキュを見て、最終的に里親を募集するという展開は、きちんと躾をし最後まで飼う事を期待していたのであまりいい気分はしなかったが、同犬種を飼ったことがある牧場の家族に引き渡した事でその方がミルスキュは幸せだろうと結末には納得。
全ての原因はムル一家にあるから。
牧羊犬として働くことは、オーチャッカ=群れを守るものに適した居場所だと思う。

動物を『飼う』という口先だけでない本当の意味での責任の重さと、その種の理解と躾の重要さ、生き物を愛する事・共に生きる事は種の理解無くして出来ないという事を描いた、ある意味反面教師的な作品という点では評価できると思う。

最後、撮影にあたり傷つけられた動物は誰もいませんでした、うまくいくと沢山ほめてもらいましたみたいなテロップは好感が持てた。

今思えば、やはりムルの様な子供に向けた作品なのかもしれない。
なんか、フィンランドらしいかも。
生き物を愛する少女ムルの元に一匹の子犬がやってくる。

子犬はドイツへ出張していた父親がお土産としてフィンランドに連れてきた犬種も生い立ちも知らない犬だった。

子犬はミュルスキュと名付けられスクスクと成長した・・・・

しかし、とてつもないサイズになってしまった。
ミュルスキュはコーカサスシェパードという非常に獰猛で危険な犬種だった。

とにかく、やんちゃなミュルスキュはムル以外の言うことは聞かず、父親と母親、それに姉もその彼氏のパンク男子もタジタジ状態に・・・。

しかし、最初はイタズラで済んでいたことが次第に大きな問題になってしまうのであった。

・・・的な作品。

ドタバタアニマル劇かと思いきや結構、時代背景や人間模様を描いた作品でよかった。

ラストがモヤっとする感じはあったけどあれで良かったきがする。