何処までも自由恋愛を貫き、婚姻制度になど囚われたく無い一人の女性が、婚約を破棄した相手と二人の元彼、加えて彼女と同居していた（？）ゲイの青年と共にユーゴスラビアの別荘でヴァカンスを過ごそうとする。そこは文字通り彼女にとってのハーレムであり、彼女は平等に三人の男性を愛そうと努力をする訳だが、その関係性は次第にvsホモソーシャルへと変貌を遂げていき、最終的に悲劇的な結末へと至る。途中迄は皆んなのみな実田中タイプの女性の方がどうもいけすかなく見える訳だが、後半、物語の加速と共にその幼稚化が加速していくホモソーシャルは見るに堪えず、遂にはゲイの青年すらその波に飲み込まれていってしまう。幼稚化と共に支配力を強めていく醜きホモソーシャルは一人の女性に強く「母親」を求め、性的に消費し、自己犠牲を求め、殺す。その変貌の様はかなり露悪的に描かれているとは言え正しい姿だと思うし、避妊具・避妊薬が無いSEXが女性側に多大なリスクをもたらす時点で男性が口にする男女平等が如何にナンセンスであるかを真っ当に訴えている。未だに婚姻による選択的夫婦別姓の議論すら封印され続け、自分の子供を当たり前に育てるだけで「イクメン」と賞讃される日本は、現時点でも追いついていないのでは…？吐き気がするくらい嫌な映画だが、「お土産」として連れてこられペットとして飼われるチーター（水前寺清子では無い）が画面に癒しを与えている、ただその爪は削られ牙は抜かれているのだ。

• #太腿映画大賞
• #とっくりセーター着用推進協議会

中世に建てられた城壁が囲むクロアチアのドブロヴニクが舞台♡♬*ﾟ
ここがめちゃくちゃ良い！！！キャロル・ベイカーとおじさん3人とゲイ1人とチーターの奇妙な生活が面白い。逆ハーレムは羨ましい！
美しいドブロヴニクの景色とモリコーネのスコアは贅沢✨唯でさえ素敵なのに、チーター出てきて『これは完璧でしょ』と確信した！キャロル・ベイカーのエロスは控え目だけど、ボロボロになっていく姿は良かった〜。結婚はしたくない！子供はいらない！いくつになっても遊んでいたいよね。うん分かる🥺

• #60年代
• #クロアチア
• #エンニオ・モリコーネ
• #チーター

増村がやっててもおかしくない映画！
水面下のミソジニーが終盤で突如顕在化して加速していく様子がめちゃくちゃグロくて、その残酷さが映画的な興奮をドライブさせていく感じもまた悪くて、エグい映画やな…。

• #人間の落下