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ジャッジ・ドレッドのLudovicoMedのレビュー・感想・評価

ジャッジ・ドレッド(2012年製作の映画)
4.1
純粋なアクションSF物としてはかなり良作だと思う。
最近はアクションに徹底した単純明快な娯楽アクション映画は80年代90年代の頃よりかなり減ってきてるし、質も落ちてきてると思います。
しかし本作はアイデア含め、戦闘シーンの見せ方などもクオリティが高く、低予算で認知度が低くても、とても良くできているし、何よりジャンル物として優れている。

ストーリーの概要はビル内の密室で敵を攻略しながら上を目指すザレイド型の設定ですが、決してマンネリにならず、毎回毎回ちゃんとロジックがあるので同じようなシーンが重なることがない。
なおかつこのテンションが途切れず、90分という時間も絶妙なサイズ。

少し荒唐無稽で荒い部分はありますが、低予算映画ならではのB級感とSF物のガジェット感でいい具合にハイブリッドされた世界観がツボで気持ちよかったです。

そして物語内でも重要なアイテムとして用いられるドラッグスローモーの映像美がホントに素晴らしい。

映画のスローモーションの使い方としても斬新だし、物語の導入で観客へのインパクトの役割や、この映像でのアクションシーンなども秀逸。観てて毎回あれ一度でいいから吸いたい!ってなる。

画じたいもSF映画特有の美しさがあり、血が飛び散るバイオレンスシーンさえ綺麗に見える。
でも個人的にかなり好きですが万人ウケはしないだろうなあ。
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