イタリアで人気があるらしいコミックが原作のアクションホラー。
主演は「スーパーマンリターンズ」のブランドン・ラウス。
この人、なんだかんだ言ってコミックモノばかりやってますなあ。
最新作はテレビシリーズの「レジェンド・オブ・トゥモロー」のアトム役だし。

テレビシリーズと言えば、本作も何だか全体的に安っぽい作り(特に編集や構成、あとCG関係)なので、テレビドラマの趣があります。
ドラマのパイロット版って感じかな。
このままシリーズとしてテレビで続けば、それなりに面白くなったかもしれません。

吸血鬼や狼人間、そしてゾンビなどの「不死者」が密かに人間と共存する世界。
かつて、信用に価する人間ということから不死者たちに起こる問題の仲裁役として選ばれたディラン・ドッグ。
しかし、ある理由から現在は仲裁役を降りて、しがない私立探偵を営んでいました。
そんな彼の元へ、不死者によって父親を殺された娘から事件解明の依頼が舞いこみます。
当初は断るディランでしたが、助手のマーカスが殺害されてしまい、不死者の事件と関係があると睨んだディランは捜査に乗り出すのでした。
はたして事件の黒幕は誰なのか・・・?

吸血鬼はブラッドドラッグを売りさばくクラブを、狼人間は食肉工場を、ゾンビは身体のパーツリサイクルショップを経営していたり、ゾンビになってしまった苦悩や苦労をわかちあうグループカウンセリングがあったりと、その世界観は非常に楽しいですね。
特に、ゾンビたちの生活ぶり(モルグやハンバーガー屋で働いていたりします)が面白い。ゾンビコメディ映画も今や飽和状態ですけど、人を喰わない心優しいゾンビが、四苦八苦しながら社会に溶け込もうと頑張る話ってのも全然アリだなあ!
ディランの助手のマーカスは肉食ゾンビに襲われてしまった為にゾンビとして蘇るんですけど、そんな彼の奮闘ぶりが笑わせてくれるし、泣かせます。
ディランの話なんてどうでもいいので、マーカスの「ゾンビになっちゃった、どーしよう!?」の話に絞ってくれたら良かったのに!
・・・って、それだと全く別の映画になってしまいますが。

何はさて置き、肝心のアクションホラーな部分がショッパイのが痛恨の一撃ですよ、マジで。
ここがダメダメなんだなあ・・・だから、正直いってあんまり盛り上がらずに面白く感じられない。
色々と聞き込みしたりして真相に迫ってゆく辺りは良いとして、終盤、特にクライマックスがどうにもしまらないのは致命的でしょう。
最終的には最凶の悪魔とタイマン張る羽目になるディランなのですが、それだけデンジャラスな相手と戦うにも何の用意もないというのはちょっどうなのかと。
そもそもディランって、ちょっと腕っぷしが強いだけの、ただの人間なんですよね。
不死者と渡り合えるのは、持ち前の度胸＋銃(それと対不死者用の弾丸)＆銀のメリケンサックなどの武器があるからで、それが通用しない相手とは端から勝負にならんのDEATH!
そんなんなので結局のところ、ディランが悪魔にやられ放題のまま何も出来ずにグロッキー状態で終わってしまうという、何ともストレスが溜まって仕方がないラストバトルに、さっぱり盛り上がらない事このうえ無い!
一応、黒幕も判明(誰でも予想つきそう・・・)、悪魔も退治されますけれど、こんなんで溜飲が下がるわけないぞ(汗)。
やっぱり、悪魔に対抗できる武器や魔具があるとか、悪魔の弱点を突くとか、そういうのがないと主人公が弱っちいだけのヘナチョコ映画で終わってしまいますよ。
いや、正確に言えば弱点はあるんですけど、そこを突くのがディランじゃないので主人公不在になっちゃっているんですよね・・・。

設定や小道具はよく出来ているモノもあるので惜しい。
緩～いバディムービーとして観るなら、そこそこアリかもしれません。
いずれにしろ、申し訳ないですが暇つぶし程度といった評価です。


huluにて

• #ゾンビって虫を食べるんだよ

アメコミ原作ならぬイタリアコミック原作とか。人間世界に溶け込むバンパイア、ウルフマン、ゾンビに絡む事件に精通する人間の探偵（モンスターハンター）ディランのモンスターハードボイルドストーリー。世界観は、ゾンビのパーツ屋や相棒が元人間の友人だったゾンビだったり。全体の印象としたら、海外ドラマ「スーパーナチュラル」とかとあまり変わり映えしない感じでした。主人公のブランドン・ラウスは、なかなかカッコいいなあと観てたら、過去スーパーマンやってたんですね。これも、これっきりな作品ですね。はずれのスパイラルから抜け出せません(T_T)

1986年から(公開当時)284巻まで続いている、イタリアの超人気コミックの映画版！

狼人間、ヴァンパイア、ゾンビ、堕天使…と盛り込みまくりのエンタメでした♪
キャストも豪華だし、CGやメイクもなかなか素敵！

が、アクションやラストがスカスカww
ラスボスとか存在感無さすぎだったし(笑)

でも、不死者達の設定がとても面白いし、何よりディランがイイ身体してるイケメンだったので、結構楽しめました♪

見所はWWE"You Suck!"でお馴染みカート･アングルの狼人間役!!!



不死者と呼ばれる狼人間やゾンビ、ヴァンパイア等が、人間に紛れて暮らしている世界。

私立探偵ディラン･ドッグは、そんな不死者と人間の世界の仲裁役をしていた。
しかし、婚約者を殺され、引退。
今は助手のマーカスと、浮気調査等をして細々と暮らしている。

そこへ、貿易商の父親を殺されたエリザベスから、調査の依頼が舞い込む。
犯人は狼人間のようだ。
引退したディランは依頼を断るが、その夜、マーカスが何物かに殺されてしまう。

真相を探る為、ディランはエリザベスの依頼を受けることに。
そして、エリザベスの父親が、堕天使(べリアル)を復活させる"ハート"を所持、それをヴァンパイアが盗んで悪用しようとしていると判明。
べリアルは強大な力を持ち、復活させた主人の命令とあれば、全世界を滅ぼしかねない。
ディランは、代々ハートを守って来た狼人間やゾンビ達に聞き込み、ハートの奪還を急ぐ。

一方、マーカスはゾンビに殺されたことで、ゾンビとなり復活。
ディランやエリザベスと共に、ハートを探す…



人間と共存する不死者達の設定が楽しい♪
食肉工場で働く狼人間や、人体パーツを売るゾンビww
ゾンビになったばかりのマーカスみたいな不死者の為に、グループ･セラピーまであります！

人間世界に溶け込む為、ゾンビは腐敗臭に気をつけ、白濁した眼を漂白剤で洗わなければならないのですよ(笑)
さらに、不死者は人間を襲わないという協定があるので、ゾンビはミミズとかガソリンとかしか口に出来ないという…

そんな愉快な不死者の皆さんに、ディランが聞き込みをするシーンは笑えますw

そんなディラン役はブランドン･ラウス！
『スーパーマン リターンズ』でスーパーマンを演じた、191cmのムキムキイケメン♪
作品は微妙だったようですが…

あ、ピーター･ストーメアも出てました！！

が、何よりカート･アングルです☆
狼人間一族のボス、の息子役でした。
ま、気付いたのはエンドロールでしたがww
結構強い、なかなか美味しい、そんな役！
"へなちょこ"じゃなかったねw

という訳で、少年漫画の様な世界観は楽しめるものの詰めは甘い、が、色々豪華な作品でした♪