minorufuku

永遠の0のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

永遠の0(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

祖母の49日法要の際、主人公と姉は祖父から彼が祖母の再婚相手で、実の祖父は特攻で戦死した零戦乗りだったことを告げられる。フリーライターの姉の企画の助手として、主人公は祖父のことを調べるためかつての戦友たちに会うことになるのだが、彼らの祖父の評価はそれぞれバラバラで…という話。

なんか一年分泣いた気がする(鑑賞したのは1月…)
1キャラクターにつき1泣きのエピソードがノルマなんじゃないかと思うくらい、新しい登場人物が出る度に三浦春馬(午年)と一緒に号泣。こうして書いている間にも思い出し泣き笑。元上司が観るときにバスタオルいると言ってましたが、違ってました。カーテンがいる!

相手を殺す行為を繰り返す戦場で、零戦乗りの男は自分を待つ妻のために生き残ることを最優先に考え、周囲からは臆病ものと謗られる。しかし、誠実な人柄と丁寧な言葉遣いのから若年層からの人望はあつく、物腰は柔らかいのに信念を最後まで曲げない姿は意志の強さを感じた。根性論や死ぬことを美徳とした日本軍の中で、論理的な思考で作戦を分析していたように頭も良く、高度な操縦技術も備えており、単純に戦争ものの主人公としても魅力があった。泣きのエピソードの中では、後年やくざの組長になる男に、現代編の主人公が単身訪ねにいく下りが僕的には感動的。悲惨な戦争を描いてはいるし、バッドエンドと言えるものなのだが、ラストの特攻シーンはあまりの格好良さにテンションが上がった。
山崎貴監督作品。この監督はVFX頼みのちぐはぐで倫理的にNGな演出が多くてあまり評価していないのだが、本作はかなり好き。

もっと真面目に生きようと思いました。
(朝になったら忘れてると思うが)
minorufuku

minorufuku