茜

女子高生チェーンソーの茜のレビュー・感想・評価

女子高生チェーンソー(2003年製作の映画)
4.0
この映画すごい。
紛れもないB級いやZ級なんでしょうけど、真性のアホじゃないと思いつかないネタがどちゃくそいっぱい詰まっててボリューム満点。
くだらなさが倍増するから吹替視聴が特におすすめ。

ダンスパーティーに向かう女子高生集団と引率の先生&運転手男子。
途中で車が故障しちゃって、やむなく廃車工場で過ごす事になったが次々と女の子達が無残に(笑える姿で)死んでいく。
死に方の発想がそこらのホラーより色んな意味でブッ飛んでておもろい。
ぺちゃんこに潰れて死んだ女子の脳味噌がミクロサイズに小さかったり、口から空気を入れられて腹が破裂→返り血を浴びた女子がそれをペロッと舐めて「美味しい…」と呟いたり、ダルシムかルフィかってくらい手が長ーーーく伸ばされて死んでたり。
徹底的にくだらなさに全振りしていてパワフル。よくもまぁこんな随所に小ネタを仕込めたもんだと感心します。
誰も真面目に予想なんかしないだろうけど、誰にも予想出来ないであろう犯人の正体もすごいし、話のシメも意味分かんなくてすごい。

吹替を担当した日本の人達も本作のスタンスをきちんと理解して挑んでるところに好感が持てる。
「カマ掘られて死んだぁ~」とか「しっこ行ってくる」とか吹替ならではの笑えるワードチョイスがいい仕事してます。

ポンコツジャンルの中では傑作級。
ほんまくっだらなさすぎて大好きだしディスク欲しい。
茜