「落ちた穴が深すぎて、ずっとずっと落ち続ける」
大きなスクリーンの最前列で、首を痛めながら見た記憶では、なんだこのバイオレンス映画は…てか絶対デートで見るやつじゃないでしょ…と気不味い思いしかなかったが、もう一度じっくり見たら面白かった。
80〜90年代邦画とアメコミが混ざった雰囲気のオープニングが好き。
ずっとブチギレてて汗まみれの役所広司が最高。
精神病的な描写もなかなかで、現実と非現実の境目の曖昧さは映画ならではの表現力。
そして小松菜奈姫。J K役やらせると、キラッキラ。誰も叶わなくなっちゃう。
一生JKって感じ。最高にノリノリ。
完全に小松菜奈の独擅場かと早計していたが、他の俳優陣も素晴らしい。
森川葵はまたまた坊主。しかもピンク。
役に対する気合の入り方がいつでも最高潮。
血まみれなのも息が止まるほど美しかった。
サイコパスな妻夫木はキレッキレ。好き。
中谷美紀の迫真の演技も良かった。
いじめられっ子の美しい造形も◎
嫁は自分も浮気してるのに被害者ヅラだし、少しうるさかった…基本的にはクレイジーすぎる役所が良くないが。
悪くないぶっ飛び方だし、根底に流れるものがきちんとあって楽しめた。
加奈子の狂ってしまった愛情の向け方、捉え方が悲しかったな。
中島監督仕込みの俳優たちの話し方も心地良く。
美しく狂わせるのが上手いのはさすがです。
原作も絶対に読みたい✔️