この作品のアダム・サンドラー、ボブ・ディランっぽいです…
家族と恵まれた生活を送っているが、どこか息苦しさも感じている歯科医師のアランは、ニューヨークの街角で大学時代の友人チャーリーと偶然再会する。
しかし、チャーリーは9・11テロで、愛する妻や子どもたちを亡くして以来、ひとり心を固く閉ざしていた。
そんなチャーリーをアランは、何とか助けたいと考えるが…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
この作品の原題は「Reign over Me」
直訳すると"私を支配する"って事らしい
何でこんなタイトル?
それは観進めていくと、自ずから解った
歯医者としてのキャリアも順調で妻と子どもたちに囲まれ恵まれた生活を送っている。ただ一つの事を除けば…
彼の妻はアランを自分の思うようにしている。
ホントは趣味としてゴルフとかやりたいのに、アランには内緒で写真のクラスに申し込んだり、したくもないパズルを一緒にやらされたりと、とにかくアランを
"支配したがる"。波風を立てたくないアランは、それをあまんじて受け入れている。
一方チャーリーは、亡くなった妻の両親から、直接的な描写は無いものの、"精神科を受けろ"とか、"娘の事は忘れて立ち直りなさい"とか言われてるんだろうなぁ…節々にそんな感じがみれるから。
そう、チャーリーは妻の両親と生前の楽しかった妻と子どもたちの思い出に"支配"されているのだ、
そんな時、アランとチャーリーは再会した。アランはチャーリーの事を気にかけ心配するが、チャーリーの方はアランとの会話から、妻と関係を感じアランを心配するように…
時には、些細な事で大喧嘩する2人だが
一緒に過ごす事が、お互いの癒しになっていくんだよね。
そういえば、こんなシリアスな役のアダム・サンドラーって初めてかも。
後半のあるシーンなんて、観ていてジーンって来ちゃたし、まさか泣かされるなんて、今までの明るくおふざけ満載の彼の芝居からは考えられなかったしね。