minorufuku

嗤う分身のminorufukuのレビュー・感想・評価

嗤う分身(2013年製作の映画)
3.0
冴えない会社員の主人公が、自分と全く同じ容姿の優れた新入社員の登場によって、やがて居場所を奪われていくという話。ドストエフスキーの分身を下敷きにした作品。主演はゾンビランドやソーシャルネットワークでお馴染みのジェシー アイゼンバーグ。ヒロインはアリスインワンダーランドのミア ワシコウシカ

不思議な映像と世界観で難解な作品。時代設定がいつなのかわからない国家が舞台で、太陽光を一切排除した薄暗い画面はかなり独特。主人公が務める企業は人工密度が高い上に細かい敷居で区切られており、ものすごい閉塞感がある。レトロな機器も含めどことなく未来世紀ブラジルの雰囲気に似ている。
ストーリーや主人公たちの対話も抽象的かつ哲学的なため煙に巻かれている気分になって、あまり楽しめないのが難点。イギリス映画なのに何故かBGMが上を向いて歩こうやブルーシャトーなどの日本の歌謡曲となっていた。しかも原曲。

結局、映像以外は面白みなかったんだよなあ。
minorufuku

minorufuku