マティアス・オールソン、ヘンリック・JP・オーケソン監督、ソフィア・レダルプ主演によるスウェーデンのアクション・スリラー。
引越しの途中、謎の車に後をつけられた主人公の姿を描く。
こう書くと、私のベスト・ムービー『激突！』を彷彿とさせるし、タイトルもそれらしいものであるため、否応なしに期待が高まるが、実のところ殆どカーチェイスはなく、中盤からは森の中での鬼ごっこを、ひたすら見せられることに。
ここで、主人公を追う謎の男が、それ相応の不気味さを醸し出していれば、まだ話は別だが、それもなく、結局追う方、追われる方の双方が何をしたいのかよくわからない展開が続く。
何とか最後まで観ることができたため、かろうじて暇つぶしにはなるものの、よりによってクリスマスに何故この作品をチョイスしてしまったのか、若干後悔の念に駆られた一作。

どこまでも後をつける謎の車…
その正体、目的に戦慄する！

あらすじ
引越しのため車を走らせる女性が、不審な車につきまとわれる。

感想
真面目にスリラー を作ろうとしてる感じで、内容としては悪くない。
電話をかけちゃうとか、独自の反撃手段もユニークで、変な車が絡んでくる序盤も、最近流行りの煽り運転の不快感を感じられていい感じ。
なのに、面白い、って感じるところまで感情が届かない…

車パートはあんまり長くないところが多分問題で、もっと、やばい相手なのかな？　どうかな？　みたいなパートを長く楽しみたかった。
本性もすぐ現しちゃうしね…

悪くないんだけど良くもないし、わざわざ見る価値があるかと聞かれると結構厳し目。

歩いてただけのおじいちゃん超かわいそうだった。
後部座席から電話するのはさすがに舐めプ過ぎて笑っちゃった。

スウェーデン発の北欧スリラー。変態オヤジが乗った黒いジープが後ろを何度もつけてくるという掴み自体は良かったが、その後は監禁→逃亡とセオリー通りなのが惜しい。

といっても深い森の中をひたすら逃亡するのは退屈そうに見えて意外とハラハラ出来るし、木に生えている無数のトゲがやたらと攻撃的に見えるのが恐怖を感じられる要素になっていて上手いな、と。

しかし、北欧ってやっぱりハゲが多い(結論)。ビョルン・シェルマンがイケおじすぎてツラいけどやっぱりハゲてた。