Xavier

ファイ 悪魔に育てられた少年のXavierのレビュー・感想・評価

4.0
ファイ、それは制服を着た殺人鬼…
幼い頃誘拐され、凶悪強盗団"白昼鬼"のリーダーである、ソクテら5人の犯罪者に育てられた17歳の少年ファイ。
銃の扱いや、鍵のピッキングなど犯罪スキルを徹底的に畳み込まれ犯罪者としての人生を強いられてきた彼は、ある日
恐ろしい過去の事実を知り…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
まず、ヨ・ジングが凄い!
彼を最初に見たのはドラマ"タチャ いかさま師"だった。彼は、主人公キム・ゴンの幼少時代を演じていた。その当時、まだ9歳ということもあり、あどけない感じの少年だった。
次に彼を観たのはドラマ"ジャイアント"
この時も、主人公イ・ガンモの少年時代を演じていたのだが、強烈な印象だった
父を殺されて逃げる途中で母も亡くし兄弟とも離ればなれになってしまうガンモ
そして1人で生きて行く事になるガンモ
話も面白かったのだが、彼の演技も良かった。時には頑張れって思ってみたり、ある時には涙を誘われたり…
結果的には全60話観ることに…
そしてすっかり彼の事を忘れていた時に
リリースされたのが、この作品。
ジャケ写のヨ・ジングを観て、あっ!ガンモだと懐かしくなり、手に取った。
そして観はじめると…
ヨ・ジング凄い役者になっていた。
ファーストシーンから、ぴーんと張り詰めた空気感。そして、今ではコンプライアンス的にもダメであろう、バイオレンスシーン。凶悪強盗団"白昼鬼"のリーダーをキム・ユンソクが演じているのだか
どう見ても殺人者としか見えない風貌、恐ろしさ、そして存在感が圧倒的。
他のメンバーを、チョ・ジヌンらが演じているのだか、こちらもなかなか(どう見ても悪そうで、悪人にしか見えない)
この俳優陣に、ヨ・ジングは負けてないのだ。少年の幼い部分も残る顔を見せたかと思うと、時には狂気の顔も…
いやはや、驚いた!
ストーリー展開も最初からラストまで、ピリピリした緊張感があって良かった。
ファイは、ソクテらに犯罪スキルを徹底的に叩き込まれ、彼らの犯罪にも手を貸す(半ば強引に)
そんなある地上げに応じない一軒の家の排除(つまりは、殺してくれって事)を、
ソクテらは頼まれる。
ソクテはその場にファイを連れていく。
ファイに鍵を開けさせ、ソクテらは侵入する、そしてその家の持ち主イム・ヒョンテクが、家の中に隠れている妻の電話を受け帰ってくるが、ソクテらに捕まってしまう。ソクテがファイに言う。
"ファイ、こいつを始末しろ"と
ためらうファイにだったが、何か吹っ切るかの様に…
そして、ファイは"ある写真"を見つけ…
ここからは話のいいところなので書きませんが、ラストの銃撃戦は凄かったなぁ
弾丸により弾け飛ぶ手首、高い所から落ち突き刺す鉄筋だの、これってホラー?って思うぐらい、グロかったなぁ。
久々観たけど、面白かった。
Xavier

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