フロンティア時代終盤の西部劇。

名匠ウォルター・ヒルが監督を務めてます。

主演はロバート・デュヴァル。

一見地味なおじいちゃんなんだけれど、男のなかの男っていう感じでした。

トーマス・ヘイデン・チャーチもしぶくて、見直したよ〜

2006年 にテレビ用として放送されたものですが、その辺の映画以上の出来ばえになってます。

カウボーイ文化の象徴、ロングトレイルがリアルかつ重厚に再現されてました。

西部開拓やカウボーイといえば、このロングトレイルをまずイメージしちゃいますよね。

カウボーイたちが行っていたのは、牛や馬を市場や牧草地へ長距離移動させる仕事。

時には1000kmを越えるような行程もあったといいます。

広大な草原、雄大な山々、荒野を走る美しい馬群はいつまでもみていたい。

ロングトレイルは、アメリカ人の心の故郷ですよね。

しかし、1880年代後半にもなると、鉄道網の整備や有刺鉄線の普及による放牧地の分断、気候変動などの影響により、ロングドライブは廃れていきます。

滅びゆく文化が、誇り高い老カウボーイの姿と重なります。


1898年、老カウボーイのプリント（ロバート・デュヴァル）は、親戚からの遺産を受け取る。

それを元手に、甥のトム（トーマス・ヘイデン・チャーチ）とともに、人生を賭けたチャンスに挑もうとする。

依頼されたのは、500頭の馬をオレゴンからワイオミングまで運ぶという大仕事だった。

厳しい旅の道中、プリントらは売春宿に売られそうになっていた中国人女性5人を救出する。

そのため、一行は組織が送った賞金稼ぎたちにも命を脅かされことになる。

プリントらは、誇りを守りつつ、ロングトレイルを完遂できるか…

【第59回エミー賞　リミテッド・シリーズ部門作品賞受賞】
『ストリート・オブ・ファイヤー』ウォルター・ヒル監督が手掛けたテレビ映画。アラン・ジョフリオンの原作をもとにした西部劇。エミー賞ではリミテッド・シリーズ部門の作品賞など全4部門で受賞した。

とてもいい作品だった。前後編で計3時間の大作だが、西部劇にしては地味な内容ながら飽きることなく観ることが出来た。ロバート・デュヴァル、トーマス・ヘイデン・チャーチなど役者陣も好演。

原作はどうやら馬を購入したイギリス人たち、売春婦として働かせられそうになる中国人女性たちという二つの歴史的出来事を織り交ぜて書かれているようだ。最後の字幕でも出る通りそれぞれの出来事は事実らしい。

西部劇というとならず者たちの巣窟というイメージだが、こんな清廉潔白で紳士な人たちがいたのかと感動させられる。味方や女性には優しく、しかし敵は容赦なくぶっ殺すというヒーローのようなロバート・デュヴァルが観ていて気持ちいい。

西部ならではの荒涼とした大地を映した撮影もいい。話として割と地味ではあるが、長尺な分それぞれの関係性をじっくりと映していた。

テレビ映画と侮るなかれ。荒涼とした大地で繰り広げられる愛と戦い、名優たちの演技が心地いい良作西部劇。堪能しました。

• #第59回エミー賞

時間

19世紀末のアメリカ西部
ベテランカウボーイのプリントは、甥トムの独立資金を稼ぐため、500頭の馬を売ることに
馬の群れを移動させる旅に出た2人は、その道中で奴隷として売られようとしていた中国人少女5人を助け、言葉も通じない彼女たちを連れて旅を続けることになるが……

ウォルター・ヒル監督がロバート・デュヴァル主演で手がけた西部劇アクション

言葉が通じなくても

馬がスゴい

交流がホッコリしました

金
悪いヤツらもいるもんです

アクションもあり
雰囲気良かったです