西部開拓史の作品情報・感想・評価・動画配信

「西部開拓史」に投稿された感想・評価

J四郎

J四郎の感想・評価

4.0
西部開拓時代。約半世紀に渡りひとつの家族を5つの物語で追う壮大な映画。時間にして2時間半以上あります。
出演者もゴージャスすぎてジョン・ウェインが端役で出ていたり、リー・ヴァン・クリーフなんかザコキャラ同然の役で出てくる豪華さ。

この映画はシネラマという特殊な手法で作られていて、それは3つの映写機から3つの継ぎ合わされた画面に投影されるらしいです。なので画面にヘンな切れ目が見えます。けど、パノラマのような臨場感溢れる映像になってますね。

物語は1830年代から始まり西部開拓に燃える一家が主人公。この人たちの四世代にわたる壮大すぎるストーリーなんですが、あまりその必要性を感じられなかった。監督はヘンリー・ハサウェイがメインで南北戦争のパートのみジョン・フォードが担当しているようです。

内容はまさに西部劇の総決算とも言うべきもので、ゴールドラッシュがあったり、インディアンと戦ったり、列車強盗のならず者と対決したりとツボは押さえてますな。強盗退治では余計に被害が出てるやん!とツッコんでしまったが。

さてこの映画、白人によるフロンティア魂に基づくアメリカ万歳ものといえます。ただ今回よーく観ていると中身では開拓史を全肯定している訳では無い事に気づきました。特にヘンリー・ハサウェイが担当しているパートではそこを匂わす台詞がチラホラありました。

もちろん白人による残虐な侵略であるっちゅう事は動かしがたい事実ですが。今、西部開拓史を学ぶならネトフリにロバート・レッドフォードが手がけた「The West」という、めっちゃカッコ良いドキュメンタリードラマがあります。インディアン側の視点も入れていてコレよかまだ公平に描かれているかと。

色々と思う所もあるんですが映画として素晴らしいことは間違いない。CGも無い時代、広大な大自然をバックに圧倒的なスケールで展開される大スペクタクルは見応え充分です。
ハリウッドがまだ華やかな時代だけにやってる事が派手すぎます。
ヘンリー・ハサウェイ、ジョン・フォード、ジョージ・マーシャル、3人の監督に、ジェームズ・スチュアート、グレゴリー・ペック、ヘンリー・フォンダ、ジョン・ウェインと超豪華キャスト! アメリカの歴史が詰まった一作。映像はすごく魅力的だけど、脚本は大味。これほどのスターがそろってるのになあ。
まさお

まさおの感想・評価

3.7
西部劇好きにはたまらんなぁ!特にジョージベパードの保安官が活躍するエピソードが良い❗音楽も印象に残った。
FRANCIS

FRANCISの感想・評価

4.6
オムニバス形式で描く、4世代の一家の5つの物語。

激流下り、疾走するバッファローの大群、転覆する機関車と西部劇のダイナミズムを詰め込んだ展開の連続。迫力ある映像は、三つのカメラを用いたシネラマ撮影による。

映画史に残る壮大なサウンド、MGMの『雨に唄えば』で一躍スターの仲間入りを果たしたデビー・レイノルズ、西部劇の顔ジョン・ウェイン、ジェイムズ・スチュアート、グレゴリー・ペック、ヘンリー・フォンダ他豪華キャストと三人の巨匠で描く、60年代の集大成的超大作。
開拓民のたくましすぎる生き様をたっぷり堪能した。最初、農家一行のイカダで大冒険が始まった時はどうしようかと思ったけど、大変な思いをして辿り着いた西部で、生き残った人たちの人生を追い、同時に邦題通りアメリカ西部の開拓の歴史を追い、美しい情景に眼福を得るという素晴らしい体験だった。

ドキュメンタリーというわけではないので派手なアクションやドラマもあり、西部劇のスターたちが次から次へと登場する華やかさもあり、エンタメとしても質が高い。暴走する野牛の群れや列車の上の攻防など、半世紀以上前の撮影技術でどうやって撮ってんだ?と思ってしまうようなパワーのある映像も素晴らしかった。

男たちのドラマも勿論良かったんどけど(特に後半のメインとなるゼブ)、それを支える女性たち、というかプレスコット姉妹がとてもグッと来た。家庭を持ち、夫に続いて息子を戦争へ送り出すことになるイーヴと、情熱だけで生きてるリリスの2人がこのストーリーの柱だったと思う。
あとメインキャラ以外だと、リリスで男を釣ろうとするおばちゃん(めちゃくちゃ可愛い)と、野牛ハンターのヘンリーフォンダ(めちゃくちゃ格好良い)は特に良かったな。

それにしてもいつも不思議なんだけど、西部劇の銃撃戦で落馬するシーンとかで、馬も転ぶ時があるけどあれはどうやって撮影しているんだろう。撮影用に、馬も転ぶ練習させてるのかな。

全体的にアメリカンスピリッツ万歳!我らの西部はこうして勝ち取った!みたいなテーマなんだけど、野牛ハンターがいうような「開拓されていない世界」こそが暮らしやすいんだみたいなのもちょっと描かれてて、そういう人たちを駆逐した結果のアメリカなんだよなあとかも考えてしまった。
シネラマと言えば今は亡きテアトル東京
シネラマ社との契約は相当メンドくさかったらしく(笑)
巨大なスダレ式スクリーンや特殊映写機など、指定の上映設備を揃えるのは勿論の事、椅子のサイズや仕様から、座席数に完全入替定員制の実施、さらには絨毯の色や毛並まで指定されていたらしい
まっ、良い環境で楽しめるに越した事はないけど
で、巨額の設備投資を要求しておきながら、肝心のシネラマで撮影した映画は、アトラクション的なシロモノ以外は提供されず…
結局「シネラマ方式⁉︎」と銘打って、普通に撮影された映画を無理やり上映してた
本作は本物シネラマで撮影された僅か2〜3本の劇映画の内の貴重な1本(だと思う)
大型スクリーン時代の到来を予期したのは良かったけど、建前に時間と金を使い過ぎたシネラマ社
今も健在なのでしょうか?
そんなシネラマでの撮影は、カメラも3連で機動性に難あり!
移動撮影とか大変だったと思う
上映時にも3台のカメラによる「繋ぎ目」がハッキリと見えちゃうし
それをゴマかす為のスダレ式スクリーンだったとか
本作はとんでもなく豪華なキャスティングで、開拓時代を舞台に親子三代に渡る歴史を描いており、ヒューマンドラマとして見応えあり
次々と登場してくる豪華な顔ぶれを見ているだけでも楽しい
キャロル・ベイカー、デビー・レイノルズ、ジェームズ・スチュアート、ヘンリー・フォンダ、グレゴリー・ペッグなどなど、そして中盤以降の事実上の主役はジョージ・ペパード
ジョン・ウェインなんてアッとゆー間に消えちゃう
随所で繰り広げられるアクションシーンも迫力あり
機動性の悪いカメラで、あの川下りのシーンを撮るとは
ラスト近くの列車上での銃撃戦も見事
エンディングの俯瞰撮影はドローンチックで今観るとビックリ
もっとも最初からパナビジョンで撮りゃ楽チンだったのでは?
と思われるけどね 
ちなみに監督もジョージ・マーシャル、ヘンリー・ハサウェイに何とジョン・フォード、ノンクレジットでリチャード・ソープも加わってのこれまた豪華な布陣でした
再見

これはブルーレイの二枚組のやつの特典ディスクのほうの擬似シネラマ体験バージョンみたいなやつが超面白い。シネラマの湾曲スクリーンを再現していて、画面の真ん中は上下にシネスコレターボックス以上に厚い黒みがあるんだけど左右の端は画面いっぱいまで映像が映る、両側でビヨーンてなってるみたいな、リボン型画面というか何というか、普通のシネラマサイズの超横長画面もそれなりにすごいけどそれよりも何かもっとすごい。テレビだと普通版は超レターボックスで画面小さくて迫力ないというのもあるのかもしれないけど擬似湾曲版は擬似なのにすごく体感型の映像に思える。人の視覚の範囲よりもうちょっとさらに広い超広角の映像を人の視覚の範囲の中に嵌め込んで観ることができてる感じの拡張現実っぽい感じがあって当時のシネラマ映画館でシネラマ撮影の映画をほんとに観たらもっとすごい体験だったのか、どうなのか、逆に擬似湾曲だからこその不思議な感触がすごさに感じられたのかもしれない……。港千尋の『映像論』っていう本がめちゃくちゃわしは影響を受けたというかその内容が好きなのだけど、その内容は何というか映像技術の登場やら発展やらが人間の思考基盤やら集合的な想像力やら文化の無意識的な部分やらにどのような影響を与えてきたかみたいなことが中心の話なのだけどその本の最初のほうのいわゆる映像技術の誕生前のプレ映像史的な話のところでパノラマ館の話が出てきて「見ること」とはつまり「移動すること」なのだという面白い見方の話があってそういう根源的な「移動すること」への欲望としての「見ること」(つまり「眼/私」と「イメージ/見たいもの」との間にある距離を「飛ぶ/跳ぶ/ブッ飛ぶ/すっ飛ばす」ということ。眼が何かを見るということは少なくとも意識はその何かの地点に移動するんだということ)というやつの地続きの発展系の、ある程度の到達点(その後これ以上どでかくはならず廃れたことを鑑みると……)みたいなものがシネラマなのかなあとか思う。

この映画自体の内容はというと、「いかにして西部は勝ち取られたか」みたいな原題で西部劇映画の集大成的作品としてアメリカが世界中にも輸出して威厳を示すというのも当然想定して作ったものなんだろうけど、「これで19世紀とか、なんて野蛮で原始的な国民性なんだ……」みたいな感想しかない……。フロンティアスピリットってほんとうに大変なサバイバルなんだな、と特に前半のほぼ全員が移民というより冒険家一家みたいな感じを観ると思う。アメリカは自然がでかいなあ、……つまり大自然だなあ、と思った。でこれ三人の共同監督ということになってるけど大半がヘンリーハサウェイで、特にジョンフォードの南北戦争パート(本来重要なはず)の短さと適当さにびびった。ジョンフォードは『駅馬車』も最近見直したんだけど、なんて適当なんだ、と思った。本当の意味で職人というか職業監督というか、まじで工事現場の監督のおっちゃんみたいなノリで仕事として映画を作ってる感じがすごい。手を抜いてるとか作家性がないとかではなくむしろ逆なんだけど。何というか、ちゃんと朝決まった時間に起床して出勤して、みんな揃ったかー、じゃあ今日もバリバリ働こうぜー、とか言ってモニュメントバレーとかにみんなで出かけて行って、空の雲の様子が良かったらよしじゃあ今日はこの雲を撮ろうかみたいな感じで予定変更して雲メインみたいなほとんど役者が判別できないような引きの絵を撮っちゃってそれだけで午前中潰しちゃってそれでOKで、ちゃんと決まった時間にみんなでお弁当食べて、さあ午後からもバリバリ働こうぜーとか言って、馬をめちゃくちゃ走らせて車でめちゃくちゃ並走して落馬をめちゃくちゃ撮って、よーし今日もいい絵が撮れた、後は編集室に送っていい感じに繋いでもらおう、ラッシュが楽しみだー、とか言って夕方くらいに切り上げる、みたいな、でもセンスと経験がめちゃくちゃあるから無駄なテイクなんか一個も撮ってなくてそのまま繋いだらいい映画ができちゃう、みたいな感じがめちゃくちゃ画面から伝わってくる。まあジョンフォードは置いといて、この映画はジョンウェインとかジェームズスチュワートとかヘンリーフォンダとかグレゴリーペックとか映画の「古き良き時代」と言っていい時代のスターが何人も出てくるんだけど最後の列車強盗のパートで悪役としてイーライウォラックがちょびっと登場してこれが完全にアクターズスタジオっぽい、有り体に言えば後のデニーロみたいな演技をして存在感がすごくて、その存在が映画の次の時代の予兆のように見えてエモい。『続夕陽のガンマン』のイーライウォラックがわしは昔は大好きだったんだけど、最近見直したらけっこう映画を停滞させてるというか少なくとも無駄な余剰感があって映画全体のバランスとしてウザく感じてしまった……。
ILC

ILCの感想・評価

3.0
シネラマ撮影による臨場感は良かったけど途中から気持ち悪くなった。
あと南北戦争がつまらん。
62.
63年映画でマカロニ以前の西部劇で三時間近い作品で、挫折しそう…って避けてたんですよ。間違ってかりてしぶしぶ観たんですがすごくよかった。めっちゃよかった。これから西部劇入っていたらのめり込んでいただろうなってくらいすごくよかった。
西部開拓時代の50年間親子三代に渡る物語で、血筋に関してはジョースター家っぽいんだけど、スタンドは出ないよ。キャラクターがみんな気持ちが良くて激流を下る場面や鉄道会社vsシャイアン族・バッファロー連合軍、保安官vsギャング団のアクションシーンがお金のみならず製作陣の手法とか秀逸なカメラワークで迫力満載で満載で。てのひらの汗はこのために流れるようなもの。風俗描写や歴史背景の書き込みなんかも簡潔に丁寧で、開拓され失われた自然や清い精神への別れを感じられて、西部劇詳しくないけどジャンル映画を超えて傑作と言えるよう。
音楽も豊富でガルパンで聞いたことあるジョニーが帰ってきたらとかまあ、とにかくミュージカル要素が満載で全然飽きる時間が無かったよ。真昼の決闘も良かったけど、これはぐんと楽しい時間が過ごせたよ。
GEOでかりたらなぜかBlu-rayで、めちゃ画質いいし川とか森とか砂漠とか🏜西部の広大な景色がパノラマ的にたのしめて、よくビックカメラのテレビコーナーでバカデカイTVが流してる名も知らぬ古い映画、って感じ。

びっくりするぐらい話がのんびり進み、160分もあるのでギブアップしました、、、かっこつけてるジェームズスチュワートもにがてなので。
>|