きき

わたしは生きていけるのききのレビュー・感想・評価

わたしは生きていける(2013年製作の映画)
3.2
『つぐない』からずっと推してる賞レース常連女優、シアーシャ・ローナン主演のディストピア×青春映画。

世界が一触即発状態の近未来、アメリカ人のデイジー(シアーシャ・ローナン)はイングランドの田舎に住む親戚の家で夏を過ごす為にやってくる。
母親の記憶もなく、兄弟もいない自分とは違う環境に慣れず、疎外感を感じていたが、エド(ジョージ・マッケイ)と恋に落ち、次第にその兄弟たちとも打ち解けていく。
しかし、イギリスでテロが起き、生活は一変する。

というお話。

シアーシャの演技って、個人的にキルステンと似た印象で、何をやっても等身大、演技してる感じじゃなく、ナチュラル。

本作は特にそれが良かったと思う◎

戦争が起きるまでの、のどかな風景はとにかくロケーションが最高だし、キラキラした太陽の光の中で輝く笑顔が尊い。

そこからの戦争で散り散りになる展開や、サバイバル映画っぽい雰囲気のギャップが凄くて、ちょっと唖然としちゃうところはあるし、主人公くらいの年齢だからこその強さみたいな、根拠のない自信で話が進んでいくから、そこもなんだかなぁ、やっぱり映画(原作小説あり)だなぁ、と冷めちゃう部分はある。

それでも、シアーシャの演技力と、ジョージ・マッケイと自然っていうパーフェクトマッチなビジュアルで大分スコア加点される◡̈*!

結局、どんな戦争か、とか、何が引き金で原因で、どんな状況下なのか、とか、細かい説明はなくて、それは単なる背景に過ぎない。
強迫観念あり、捻くれちゃってトラウマっぽいこともあり、な主人公が恋をして、その恋を心の支えに強くなっていく過程を描いていて、そこにフォーカスが当てられてる。
ただ、あれだけの強迫観念があるのだから、そこを乗り越えるのはもう少し印象的なエピソードがあっても良かったかも。

悪くないけど、戦争、っていうのは、ちょっと安易な考えかなぁ、という気がしなくもないんだけど。

まだ幼さの残るトム・ホランドが可愛い♡
こんな厳しい世界に放り出されたら可哀想過ぎて辛かったわ…
あとやっぱりね、こういう映画とかに犬はね…辛い…そのシーンはなくとも、ね…

シアーシャとジョージ・マッケイはリアルカップルだったんじゃないかな?
透明感の塊なふたりとかお似合い以外の何ものでもなかったね!

記録 : 2020年212本目。
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