きき

誰よりも狙われた男のききのレビュー・感想・評価

誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)
2.9
レイチェル・マクアダムスが長年好きなのだけど、彼女の出演作で観ていないものも結構ある、ということでレイチェル特集しよう!と四作観た時の一本目。
最初から重いの選んだな、と。笑

フィリップ・シーモア・ホフマン演じる主人公、ギュンターはドイツで諜報機関のテロ対策チームを率いている。
そんな彼に、イスラム過激派組織の一員で指名手配中の青年が密入国したという一報が入る。
その青年は亡命を希望し、人権団体で働く若手弁護士に接触を図る。そして彼女を通して銀行家との接触も図ろうとする。
果たして彼の本当の目的とは…?

というお話。

フィリップ・シーモア・ホフマンは2014年にオーバードーズで亡くなってるので、これが遺作にあたるのかな?
その後のハンガーゲームも撮影は確か終えていたのと、過去の映像使ったんだっけか?

彼の持つ重厚感はこの役にぴったりだった。
笑っていても目が笑っていない感じ。

内容が内容だけに、緊張感をどれだけ維持できるかがキーだと思うのだけど、派手な演出はないにしろ、地味に糸が張り詰めるような感じが続く。
そのスパイスになるのが、ロビン・ライト演じるCIAだったかな?アメリカ側の人間。
彼女はこういった役柄が多い気がするな〜。

さて、お目当てのレイチェルだけど、青年と交流する大事な役どころ。
人権団体に所属するだけあって芯はあるけど、あまり強くかっこいい女性という描かれ方ではないのが残念かな。
それでも、心が優しく、弱者の味方であろうとしながらも、揺れる姿が良かった◎

ウィレム・デフォー、どうしても悪役顔なのでいい雰囲気ないのだけど(笑)彼って本当にいい味出す俳優さんだよな〜と最近しみじみ←
本作でも出演時間はあまり多くないものの、重要な役どころ!

結末は、唖然とする展開で、きっと主人公と同じく叫び出したくなるはず。
それと同時に、あの国はそういうことをする、と納得してしまう気がする。

記録 : 2020年115本目。
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