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怪しい彼女の小のレビュー・感想・評価

怪しい彼女(2014年製作の映画)
3.9
キネカ大森で開催の『韓国映画“夏祭り”~さよならCJEJ~』で鑑賞。本作をリメイクした日本版『あやしい彼女』を観て「あやカノ」にプチ・ハマり、『ベトナムの怪しい彼女』をに続き、3作目にして本家を観た。

70歳くらいのおばあちゃんが20歳くらいに若返り、孫と一緒にバンドでブレイクするという面白いストーリーだけれど、さすがにちょっと飽きも…。女優さんの演技の違いや細かいシーンを注意深く見比べようと思うほど熱狂的ではないからなあ。

韓国版の主人公は、日本版に比べると、より毒舌でキョーレツ色が強い。赤ん坊をつれたのお母さんとのシーンで、日本版は根はいい人みたいな感じがするけれど、韓国版は口うるさいおばちゃん的雰囲気。キャラクターはこれくらい毒があってもと思うから、韓国版の方が好き。

ただやはり、国民的歌謡曲がこの映画のキモだから、日本人の自分には、多部ちゃんが歌う『悲しくてやりきれない』の感動を、仕方がないけど超えられない。

いまのところリメイクはアジアが中心だけれど、今後、欧米でのリメイクでビートルズの歌が使われたりしたら、日本でも盛り上がるかも。

あと、今さらだけれど、病院での親子のシーンで主人公のセリフが、とあるSF映画の選択のシーンに対するストレートな答えになっていることに気付き、飽きもせず、ホロリとしてしまった。やっぱりこの映画、どんな国のバージョンで観ても好き。

●物語(50%×4.0):2.00
・飽きても好き。

●キャスト、演出(30%×4.0):1.20
・主人公はこのくらい毒があったほうが良さそうな気がしてきた。

●映像、音、音楽(20%×3.5):0.70
・歌は日本版と比べると心への響き具合が今一つだけれど、良かった。
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