
僕はもう三分の一死んだ。あとは残りの三分の二をいかに死ぬかにかかっている。 渋谷の街で暮らす、19歳の青年の肖像。大学はとっくに中退した。 夢や希望もない。青年の日課といえば、ポラロイドカメラで自身のPORTRAITを撮ること。昼夜は逆転し、夜な夜な街をうろつく。 そのとき、様々な人々がいる社交界に遭遇する。そこで、ある魅力的な女性に出会い、青年は少しずつ変化していく… 青年は、必死に抵抗しようとするが、もがけばもがくほど、どこにも行くことができない。大人の世界を嫌い、子どもの世界に飽き飽きした。
薬種問屋の娘・春琴は9歳で失明するが、琴の才能には恵まれていた。美貌も兼ね備えた春琴はわがまま放題で、そんな彼女の身の回りの世話は全て使用人・佐助が行っていた。やがて琴は師匠の看板を上げ、…
>>続きを読むオーストラリアに住む8歳の少女メアリーは、いじめられっ子でひとりぼっち。ある日、アメリカに住む“誰かさん”と文通をしようと思い立ち、分厚い電話帳から風変わりな名前のマックス・ホロウィッツさ…
>>続きを読む年老いた未亡人トーヴァは、彼女が働く水族館に暮らす気難しい巨大なミナミダコ、マーセラスと、思いがけない友情を育んでいく。しかしトーヴァの知らぬところで、マーセラスはある“使命”を胸に秘めて…
>>続きを読む古びたアパートで、持ち主である秀雄と暮らす空気人形――空っぽな、誰かの「代用品」。ある朝、本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。 秀雄が仕事に出かけると、洋服を着て靴を履いて、街へと歩…
>>続きを読む©Hiroyuki Ishihara