僕はもう三分の一死んだ。あとは残りの三分の二をいかに死ぬかにかかっている。 渋谷の街で暮らす、19歳の青年の肖像。大学はとっくに中退した。 夢や希望もない。青年の日課といえば、ポラロイドカメラで自身のPORTRAITを撮ること。昼夜は逆転し、夜な夜な街をうろつく。 そのとき、様々な人々がいる社交界に遭遇する。そこで、ある魅力的な女性に出会い、青年は少しずつ変化していく… 青年は、必死に抵抗しようとするが、もがけばもがくほど、どこにも行くことができない。大人の世界を嫌い、子どもの世界に飽き飽きした。
昭和75年。作業用レイバーが次々と破壊されるという不可解な事件が起きていた。 所轄の城南署である刑事の秦と久住も捜査にあたっていたが、その捜査中に秦は色白の女性、冴子と出会う。 そんな中、…
>>続きを読む南洋を航行中の輸送船が、嵐と遭遇後、ロシアの衛星探査船を発見する。だがそれは、宇宙ステーションを経由して侵入した電磁波生命体に乗っ取られていた。人類殲滅を企むその生命体は、捕えた乗組員たち…
>>続きを読む水没した都市の中で、たまごを抱き続ける少女。彼女は、それが天使のたまごであると信じていた。奇怪な戦車から降り立った、巨大な銃を抱えた少年。彼は、夢で見た“鳥”を探していた。廃墟のような街で…
>>続きを読むオーストラリアに住む8歳の少女メアリーは、いじめられっ子でひとりぼっち。ある日、アメリカに住む“誰かさん”と文通をしようと思い立ち、分厚い電話帳から風変わりな名前のマックス・ホロウィッツさ…
>>続きを読む昭和初期の日本。探偵・夢幻魔実也(皆木正純)は、他人の心を視たり、他人に自由に夢を見せる事ができる。ある夏の終わり、魔実也は道端で聞いた不思議な声に誘われ、木箱から発見された少女・三島那由…
>>続きを読む奔放なホテトル嬢・ミヤコと幼い頃に受けた心の痛みを内に抱えたサキコは、お互いを気遣いながら一緒に暮らしていた。そんなある日、ミヤコは客としてやってきた男・新谷に出会う。ミヤコはその後も新谷…
>>続きを読む視覚がなく、光すら感じたことのない全盲の加藤秀幸は、ある日映画を作ることを決める。加藤は、映画製作におけるさまざまな過程を通して、顔や色の実体、2Dで表現することなど、視覚から見た世界を知…
>>続きを読む©Hiroyuki Ishihara