パルムの樹の作品情報・感想・評価

パルムの樹2002年製作の映画)

A TREE OF PALME

製作国:

上映時間:136分

ジャンル:

3.9

「パルムの樹」に投稿された感想・評価

幼少期に父と試写に行ったことを急に思い出して。16年も前だったようです。女の子が虐待を受けているシーンだけ妙に鮮明に覚えていました。(その虐待というのも、胸を思い切り鷲掴みにされて痛めつけられるというもので、当時よっぽど嫌だったんだろうなあ。今見てもものすごく嫌なシーンでした)

以下、感想を箇条書き。とりとめないです。
・主人公パルムがこわくて仕方がない。常に見開かれた目と執拗に描き込まれるほうれい線が本当にこわい。前半の精気のない表情も、後半急に覚醒してからもこわい。躁鬱のDV夫かおまえは…?主人公にこんなに魅力がなくていいんだろうか。
・これはわたし自身の問題ですが、ファンタジーを見る素養がなさすぎて固有名詞や設定が全然入ってこず、世界観迷子。描きたいテーマ(というほどはっきりしたものでもなかった気がするけど…)はわりとシンプルなので、別にこのへんはちゃんとわからなくても問題なかったけど。
・ずっと不安で不穏。少なくとも「誰もが楽しめる作品」ではないと思う…
・心理描写がとにかく雑。登場人物たちの心の動きとか関係性とかそのあたりの描写はなにもかも急なのに、神秘的な風景や不思議な生物たちの描写がいやに細かくて冗長。監督の好みがかなりはっきり見えた感じ。そういう意味ではたしかに綺麗でよくできた映像ではあったけど、それにしても雑。
・追いかけてくるおっさんらしぶといなあ。全然死なないなあ…
・液体フェチなのかな?油とか血液とか、すごく飛び散っていた。
Uknow

Uknowの感想・評価

3.9
きみに子どもがうまれて
そのこたちが花や風や星とあそぶのを
ぼくはずっと見守っていくよ

・生首持ってるとカーリー見たいだよコーラムさん
・顔色の悪いスナフキン、シャタ。阪口大助だとどうしてもツッコミ苦労人感出る
・パルムの狂気が凄い。首輪つけられてる時の引き攣れた声の演技が凄い。豊口めぐみさんしゅごい
・おじさんの鼻ぽろっと取れそう
・砂漠でポポが座ってた植物が美しい
・ヤンデるポポ
・ジョージひどい…
・祟り神になんかならないでッ

ポポォおがトラウマになりそう
小さなころにみた記憶を元にみたけど主人公は基本あれだし絵もなんか陰鬱な雰囲気でしんどい
加藤

加藤の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2時間を優に越えるランタイムのうち大体1時間半以上は(タイトルにも名前が冠された)主人公が狂っているという、恐ろしいアニメ映画。中盤になってやっと理性を取り戻したと思ったら、そこからもう一山。思わず笑ってしまうくらい(全年齢対象とは思えないほど)精神的にエグいシーンがあって楽しい。ただ、その分ラストはかなり感動的です。エンドロールが美しい。
主人公が喋るだけで胃が痛くなるアニメなんて他に知らない。子供にトラウマを植え付けるのに最適じゃないかな
ピノキオな主人公が、ヤンデレ化しながら人間になるため旅をするお話です(^-^)

決して万人向けではないですけれど、見る人がみたら惚れる作品かと思います。

新居さんの歌と、独特のファンタジーの世界観が絶妙にマッチしております。

冒険★★★★
不思議な世界観★★★
見終わった後の余韻★★★★
植物学者により製作された木製自律人形が、世界の創造と維持を司っている神木を復活させるための旅に出る。人形の視点を通して、人間の本質と精神論を説いている、ファンタジー・アニメーション。

自我が未発達の幼い少年の姿となっている人形が、様々な人間関係に依存するに連れて、少しずつ自我を形成させていく。そして、世に蔓延んでいる不条理性までも、無意識のうちに受け容れるようになってしまう。

華麗極まるアニメーションとアートワークが全編に渡って咲き乱れている。「アニメーションにしかできないこと」を一所懸命に表現しているところに、純粋に感動することができる。

観念的な内容のため、とっつきにくい部類の作品だが、「精神はどこから生まれるのか?」「魂はどこにあるのか?」という普遍的命題には、心を揺り動かされる。主人公をロビタに代えると、手塚治虫「火の鳥」の一遍のようになるのも面白い。
ファンタスティック・チルドレン他の
なかむらたかしさん監督アニメ映画
ストーリーは、童話のピノキオが元になってるぽい
映像やら幻想的な雰囲気がとにかくすごい
各キャラクターの精神的な部分が重いので気軽には、見れないけど
幻想的な雰囲気は一見の価値あり
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.6
なかむらたかしの集大成的だった大作。しかしヒットしなかったなぁ。この為にパルムスタジオも立ち上げたし並々ならぬ決意で作ったのだろうが…

その想いは映画からもヒシと伝わる。
かなりダークファンタジーなピノキオの物語。
科学者作られた木の人形“パルム”。地底の女戦死から受け取った“トートの卵”を内蔵し旅をする。
途中の街で少女ポポ出会い、人間になる為に地下世界に向かう。

先ず世界観が相当難解ですな。ビジュアルはメビウス(ジャンジロー)っぽい。不思議な植物が蠢く癖のある背景美術。
物語内の用語が多く把握し辛いのは致し方ないな。

そして、ぶっちゃけ陰気!!!暗い!!!ダークファンタジーだから当たり前なんだけど、それにしてもスッキリしない。
ポポは母親から虐待され自閉気味だったが、パルムに救い出される。
そんなパルムは人間への執着から周りが見えなくなり、キカン坊になっちゃう。

重厚なドラマは良いんだけどさ、内容的にちょっと気持ちが重くなる。
一番ショッキングなシーン。パルムが興味本位で刀を使って動物を殺しちゃうシーン。あのシーンの重要さは分かるんだけど、それでもやっちゃダメだった気がするぅ。

物語も良いし映像も素敵。心理描写は絶妙。子供の無邪気さと残酷さをこれでもかと表現してる。でももう少しマイルドさも必要だったのでは???
中盤から面白くなってくるのに、旅の途中から気持ちが一気にダウンさせられる。あれじゃ物語として救われないよ。
この後に作ったテレビシリーズのファンタジックチルドレンも陰鬱さが全面に出た作品だった気がする。
HK

HKの感想・評価

3.9
なかむらたかしによる長編アニメ映画

この人は「風の谷のナウシカ」における空中戦の原画を書いていた人らしい。そのため世界観も、ナウシカの世界観のようであった。

しかし、話はダークファンタジー版ピノキオとでもいうような話。少女シアンの為に作られた人形であり主人公のパルムは、作ってくれたおじいちゃんが地底の世界タマスに行って巨大なクルップの樹であるソーマに「トートの卵」を持っていけば人間になれるというお告げを受け旅に出るという話。

主人公パルムの動き一つ一つがわかっちゃいるけどグロテスクで気持ち悪い。全体的に暗い雰囲気も割と好き。

また、他にもグロテスクなシーンはあり、パルムが誤って小鹿を殺してしまうところなどは、本当に虚無感に陥るほどである。ここまで視覚的にも精神的にも来る描写はあまりないであろう。

しかし、それを耐えれば感動のラストが見えてくる。陰鬱とした世界観が好きな自分にとっては好きな映画であった。
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