「アメリ」の大ヒットでオドレイ・トトゥの出演作需要が高まり、DVDリリースされたフランス製テレビムービー。ジャッキー・チェンがブレイクした頃、脇役の作品がさも主演であるかのようなタイトルで公開されたりもしたが、これも似たようなもの。われらがオドレイは助演級の扱いで、足に傷を持つ刑事が事件を追う渋い話である。

市長の息子とその若い妻が暮らす家で、床下から乳児の白骨遺体が見つかる。その事件を担当するベテラン刑事が主人公で、過去の事件で銃撃されて足が不自由になっている。その後も嫌がらせめいた出来事が続くために、オドレイ演ずる若い妻は怯えて体調を崩してしまう。でも夫はそばにいてくれない。捜査の為とは言え、世話を焼いてくれる刑事が誰よりも頼れる存在になっていく。彼女は刑事にキスをした。

「アメリ」程ではないが、この映画の彼女もかなりの不思議ちゃん。冷蔵庫がゴトゴト音を立てるのって可愛いとか、死んだら氷の海で眠りたいとか、空想めいた戯言を口にする。刑事も嫌な顔を見せずにその話を聞いてる。昼間に入浴する彼女を、刑事はバスタブの横でガン見するくらいの距離で寄り添うw。しかし紆余曲折を経て、クライマックスを前にしてオドレイは冷蔵庫の中で死体で発見される。

サスペンスとしては淡々としてるし、ミステリーとしても味気ない。それでも若い頃のオドレイを拝みたいファンにはありがたい作品かも。サービスショットもちょこちょこあり。こら、どこまで無防備なの。奥さん💧

フランスの田舎町。ある家の地下から乳児の白骨遺体が発見される。第一発見者は精神を病んだ若妻であった。

刑事ドラマのような内容ではあるが、手堅い作りで上手くまとめたな～という感じ。タイトルの『氷の海に眠りたい』からしてお洒落だし、『冷蔵庫、猫みたいにゴロゴロ言うから好き』という台詞からは詩情感すらも感じる。

繰り返し流れるやる気があるのかないのか分からないテーマ曲や、青を基調とした回想シーンなど個性的な演出にも抜かりはない。さすがおフランス。


足の不自由な刑事を演じたヴィンセント・ウィンターハルターが渋くてカッコよかったが、『アメリ』以前のオドレイ・トトゥが拝める点においては非常に価値のある作品だとも言えるだろう。

渋さと儚さの混じりあったなんとも言い難い作風が私の中でヒットした一本。面白かった！

フランス映画。微妙にサスペンス。微妙にミステリー。
微妙に刑事ものな作品。

オドレィトトゥが好きなので観てみたけど、
いつものフランス映画みたいな、おしゃれな雰囲気も、映像美も、台詞回しの良さも感じられない映画だったかも。
どうもよくみてみると、劇場公開用の映画ではなく、TV放映用の映画だったみたいで、
やっぱりどの国でもTV向けになると一気に変わってしまうものなんですね。(イギリス映画だと、TV向けでもすごく良いのがたまにあったりするイメージ)
今日本のTVもずっとスマホのゲームのCMばっかり流しててもうめちゃくちゃだもんな。
TVはラジオみたいな道を進む運命だな。うんうん。。
（むしろラジオのほうがいい！）
と、映画の内容からはかなり脱線した感想をかいているけど、
映画自体の感想はあんまりかけることはないかも・・。

この映画では氷の海に眠りたいモード、オドレィトトゥは
自由奔放だけど非常に打たれ弱い女性で、なんとなく変な人だった。

でも、「氷の海に眠りたいわ。」なんて、自虐的なのになんかロマンチックな発言をするあたりはいつも通りのフランス女性っぽくてよかった。でも、フランスのラブコメ女王オドレィトトゥなのに全然ときめけない映画だったかな。。