“全編PCスクリーン上で起こる映画“って最近聞き覚えあるけど、この作品が全然話題にならなかったのは、このお粗末なストーリーのせいなのか…（別に“サーチ”もそんな好きではないけど）。そんな中でもイライジャ・ウッドは安定の天使。

そのワン・クリックで、あなたの人生は破滅する。

ナチョ・ビガロンド監督、脚本、イライジャ・ウッド主演によるスペイン製作のスリラー。
人気女優のファンサイトを運営している主人公が、彼女と会う機会を得たものの、キャンセルとなった旨の電話を受けたことから巻き込まれる出来事を描く。
主人公となる青年ニックをウッド、彼が推す女優ジルをサーシャ・グレイ、謎の男としてニール・マスケルが登場。
物語は、冒頭とある映画の予告編とその発表会のシーンでスタート、その後、ジルとの会食の機会をキャンセルされたニックがPCを介して謎の男からの指示により、ジルのプライベートを覗き見することができるようになったものの、どんどんと指示がエスカレートしていく様が描かれるのだが、本作品の肝は、やはりその構成で、ほぼPCの画面上で展開していくこと。
同様の作品としては、アニーシュ・チャガンティ監督による2018年製作の『search／サーチ』がまず思い出されるところなのだが、本作品はその四年前のものであることから、その設定はなかなか斬新なもの。
ただ、PC上の画面で展開とはいえ、様々なウインドウにフォーカスがあたり、どんどんと切り替わっていき、そこでは盗撮だったり、別のハッカー団体とのやりとりだったり、はたまたカーチェイスだったりと、思いのほか映像に動きがあり、PC上の画面ということは、あまり意識することがなかったところ。
肝心の物語も、テンポが良いと言えばそうなのだが、次から次へと様々な出来事が巻き起こり、非常にごちゃごちゃしてしまい、結局のところ、何が目的でどうしたかったのかがボヤけてしまった印象は否めなかった次第。
また、鑑賞後に知ったのだが、前述した冒頭にある予告編の映画監督として登場していたのが、ビガロンド監督本人であったのは見逃せないポイント。
設定は悪くないのだが、先に観てしまった前述の『search／サーチ』と比較してしまうと、その設定が活かしきれておらず、もう少し面白くできたかなと思うとともに、ジルを演じたグレイがシレッと脱いでいたのは意外だった反面、周りに家族がいる環境で観ていなくて良かったと安堵した一作。

失礼、ネバダ。

女優の追っかけ×凄腕ハッカー
PC画面上でのみ展開するネットネタムービー




…何がしたいのか全然わからない

ストーリーは女優追っかけサイト主が
「本人と食事出来る権」を手に入れたんだけど、強制キャンセルされた上に何故か凄腕ハッカーに脅されて、いいように動かされるって話



なんで？

凄腕ハッカーが一人でやりゃいいじゃん

なんで、ひ弱な追っかけ使った？

最終目的がわからん

有名になる事？

女優を貶める事？

ネットの怖さを知らしめる事？


犯人のPCスペックが作品の時代と全く合って無いから、なんでもアリになっちゃってる