真世紀

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝の真世紀のレビュー・感想・評価

4.0
フレデリック・ワイズマン監督がイギリスのナショナル・ギャラリーに密着しての約三時間。

美術館での様々な巨匠をテーマとした展覧会風景、小さなお子さんがたを対象にしてのギャラリートーク、美術館の催しのヌードデッサン教室、はたまた採算についての会議やら下世話な部分も。環境保護団体がアジテーションな幕を建物外観にぶら下げたりな一幕も淡々と収録される。

ナレーションやテロップやらは無いのがスタイルなれど、本作に限っては各国観光客へ向けての学芸員の方々の語りの熱意がその役割を十二分に果たしております。

「選挙」で名前を知ってご本人登壇の東京大学での上映会にも足を運んだ想田和弘監督が影響を浮けたというドキュメンタリー作家。という知識はそれこそ、かなり以前から頭にあったけど、ワイズマン監督の作品を実見するのは昨年スケベ心三分の二ぐらいで観た「クレイジー・ホース・パリ」以来であります。

三時間という時間の長さからさすがに2日に分けて観たけど、最初に構えたのよりは気楽に観られる内容でありました。
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