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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

両親が離婚し、気難しい父親と暮らすことになったヒロインは、愛犬とともに父親宅に身を寄せる。しかし、父親は犬を快く思わず、また劇中では雑種犬を飼うものには重税を課す法律が施行されていた。その後ヒロインと諍いから、父親は愛犬を高速道路に置き去りにしてしまう。愛犬は闘犬場に引き取られ、やがて彼の中の野生が目覚めるのだが…という話。

パッケージにも写っているとおり、数十匹の犬が登場する作品だが、CGは使っておらず、ほぼ犬の生の演技で成り立っているらしい。
終盤に犬たちが一斉蜂起した後の展開はスリリングではあるものの、そこに至るまでの反りの合わない父娘のエピソードと捨てられた愛犬の野良犬生活を交互に見せる構成はやや退屈。父娘が和解する流れもやや唐突。またラストの決着の付け方が拍子抜けでややご都合主義に感じた。その後の犬たちの行く末を考えると泣きそう。
ペット犬が捨てられ野犬化する風潮や殺処分などの現代社会の問題点をテーマとしていることもあり、全体的に重いお話。ヒロインはクロエ グレース モレッツのような清純派の女優さんでこの女の子と愛犬の可愛さだけでも観る価値はあるが、やはり犬好きにはあまりオススメできない内容。
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