面白かった!場内すすり泣く声が聞こえてきたけど、申し訳ない! この作品は自分にはちょっと可笑しかった。もちろん良い意味で。
寝て起きると容姿が国籍、老若男女問わず変わってしまう男が、超美人と恋に落ちる物語。
この作品でわかること。モテるのは、顔の良い男という、当たり前かつ身も蓋もない現実。これについてはKstyleというHPに載っている記事がイカス。
〈映画の題名は「ビューティー・インサイド」なのにイケメン俳優ばかりイス(注:ヒロイン)と恋愛するのではないかという指摘についてもペク監督は納得のいく説明を出した。ペク監督は「人々は愛すれば相手に最善を尽くしたいと思う。ウジン(注:主人公)がハンサムな顔で恋愛するのはウジンがイスに最善を尽くす、努力する姿だ」とし「ウジンが愛に本当に最善を尽くしたんだと思う」と答えた。〉
納得? 何言っちゃってんの!最善を尽くし、努力すればイケメンなれるなら苦労せんわっ!この“ビューティー・アウトサイド”がっ! …。すいません、取り乱しました。ブサメンなので…。
自分は変身しないのでウジン君の気持ちは良くわからないけど、イスさんの気持ちならわかる。
自己をつくるのは他者である。他者は自己の写し鏡である。だから、他者の姿がコロコロ変わったら、自分がなんなのかわからなくなるのは必然だ。苦悩するイスさん、そんなイスさんを見てやはり苦悩するジウ君にはとても共感した。
しかーし、自分の性格がひん曲がっていることは重々承知しているけど、ラストはそっちの愛なの?という違和感が。愛は愛でも愛着の方が本当じゃないの? でもそれだとコメディかも。
そして、そっちの愛ゆえ、やはり正義はいい男、いい女かよ! ったくっ、非現実のようで、スゲー現実的だな、オイ。すいません、また取り乱しました。
私が物凄く不満があるように感じるかもしれませんが、とても面白かったです。未見の方は是非ご検討ください。