初期OVAの1本で、実験的要素の多い作品。

作品全体をヴァージンVSのイメージソングが流れ、アーティステックな映像が繰り広げられる。
ヴァージンVSってあれだ。うる星やつらの“星空サイクリング”を歌ったグループで、メインボーカルがあがた森魚。
とにかく音楽×映像が80年代ポップで、サイケデリックで前衛的。作品の大半がコレ。
例えるならビートルズのイエローサブマリンやちびまる子ちゃん・わたしの好きな歌に近い。

物語は新宿で出会った男女の淡い恋を描いている。
今は無い新宿駅のスバルビルの目や新宿中央公園のクジラのオブジェ等が映る。

詩集“街角のメルヘン”を書く青年ヒロシとちょっと訳ありな黒髪の女性ユウコ。朴訥なキャラクターを天野喜孝がデザインしてる。

黒髪でパッツンな髪型の、ちょっと影のある薄幸そうなヒロインは、当時で言えばデザイアーの頃の中森明菜のイメージやね。ノエビアのCMの鶴田一郎にも通づる。なんだか判らないけど警察とかに追われている描写もある。家出少女とかの設定だったのかな？

この映画にすごいデジャヴを感じたのだが…
新宿が舞台・男女のすれ違いと再開・印象的な歌と映像美…

新海誠だ！！！！ビジュアルの方向性は違うがセンチメンタルな内容は新海誠の作風に被る！
35年前の作品だが、今も昔もやってることは変わんねーな。

• #アニメ
• #アニメーション
• #OVA
• #キティフィルム

子供の頃に見てずっと印象に残っている。DVDにしてほしい。

あがた森魚のニューウェーブバンド、ヴァージンVSの曲に合わせてメルヘンチックともフォークロアなサイケデリアとも言える様な幻想が街を舞台に展開する絵本みたいなアニメ。天野喜孝とミンキーモモの中間っぽくてスタッフがその人達。主人公の青年の声が永瀬正敏。