真面目なネクロストーム…。
娑婆で待つ弟と真っ当な人生を送ろうと意気込んで出所してきた主人公が目にしたのは、スナッフビデオを撮って荒稼ぎする、真っ当とは程遠い弟の姿だった！こんなんじゃ父ちゃんに顔向けできないから、弟消しちゃおう♫と殺戮を始めるグチャドロスプラッター。
ネクロストーム製にしては割と真面目なリベンジムービーでした。これはこれでありなんだろうけど、ネクロストームにはもっとはっちゃけたやつを期待しちゃうので、あんまり面白くは感じなかったです。
弟がボスをしてるスナッフビデオ組織の連中を1人ずつグチャグチャにしていく主人公（ジャケの人）には出所してきたガチ犯罪者を起用してるようで、イカツイ外見と暴れっぷりにも納得。基本楽勝で敵を沈めていく主人公ですが、途中で出てくる主人公を上回る体格をしたまん丸なデブいオッサンとの殴り合いが野獣感ありまくりでなんか激アツだった。重機で捻り潰す決着の付け方もサイコーで、多分本作の一番の見どころ。
シリアスかつローテンションで進んでいく真面目なリベンジ物語の殺害シーンにネクロストーム成分を当てはめてるような作りなのですが、数多ある同種の映画と比べると骨子となるリベンジ物語の語り口が辿々しくて魅力をあまり感じなかった。いつもと趣向を変えた作品を作ろうとしたのだと思いますが、製作陣の力不足を感じてしまいました。
ちなみに主人公は別にリベンジしてるわけではなくて、リベンジしてるのはスナッフビデオ組織に妻を殺された過去を持つ主人公とは別のジジイさん。ビデオを販売してる元締めを探し出し、ポーカーフェイスで静かに復讐の火を燃やすジジイさんはカッコ良かった。このジジイさんの話に絞った方が良かったような気がするけど、どうなんでしょうね。なんで2視点で作ったんだろ…。
