エセルマーマンのおばちゃんっぷりが楽しい！
豪快さが観ていて実に気持ちいい！
裾の長いドレスよ🤣。

ジョージサンダースのミュージカルもなんだか貴重😆。
ドナルドオコナーはやはり声がいいなあ🥰。
ヴェラエレンとのダンスはロジャース＆アステアを彷彿とさせる😊。


マーマン演じる豪快な女が米国大使。
国王に会おうが、親しみやすさを包み隠さず、周りが勝手に無礼と思うが、彼女なりの好意を見せる。
それにより戸惑ったり、怒ったりする人もいる。
そんな話。

主演がグイグイ引っ張る作品は観ていて気持ち良い！
とても楽しかった！😆。

トルーマン大統領が政治経験のない社交界の人気者をルクセンブルグの大使に任命した実話をもとにしているそうだ。
とは言っても、そこはミュージカル映画。原作の舞台版ではどうだったかわからないが、政治批判まで持っていかず、歌って踊るただただ楽しい映画になっている。

リヒテンブルグというあからさまにルクセンブルグとリヒテンシュタインをもじった架空の国の大使となった成金女性、サリー（エセル・マーマン）。教養はないがとにかく人がいい。
ストーリーはご都合主義なのだが、この時代のミュージカル特有の豪華なムードが楽しい。
そしてなにより出演者が芸達者。「芸の力」に魅せられる。エセル・マーマンの素晴らしい歌声。ドナルド・オコナーとヴェラ・エレンの滑らかなダンス。特に二人が庭で踊るシーンは、アイリーン・シャラフの衣装もあいまってうっとりするような美しさ。
ハリウッドミュージカル映画の底力を見るようだ。

エセル・マーマンの魅力をど真ん中に置いた作品。
彼女の明るさと華やかさ、そして何よりもパワフルな歌声に惹きつけられる。
それにうまく調和する作品の時代背景や装飾、ジョージ・サンダースやドナルド・オコナーなど豪華出演者たちも素晴らしい。

アメリカのトルーマン大統領が、当時ワシントン社交界の花形であった女性をルクセンブルク公国の大使に抜擢したという歴史的事実を元につくられた作品である。
アメリカ自国に対する皮肉と、ヨーロッパの伝統への羨望の眼差しと同時に向けられる嘲笑的眼差しも織り交ぜられている。
とはいえブラックジョークが主役というよりは、二組の国境を越えた男女の恋愛模様がほとんど主軸である。


リヒテンブルク大使に任命された「アメリカ人らしい」と言われるサリー・アダムズ。率直で合理的な彼女であるが、リヒテンブルクの人々、コスモ将軍(ジョージ・サンダース)などとの出会いを通して異国の価値観も知っていく。

エセル・マーマンはパワフルでキレのある歌声を披露するが、その歌声は彼女演じる大使のキャラクターそのものを示しているようである。
彼女の豊かな感情表現と相まって、その空間を支配するかのような唯一無二のオーラを纏っているのだ。

とはいえ、ただエセル・マーマンの快活さだけが押し出されているわけではない。
言葉はなくともダンスと表情だけで惹かれ合う二人の気持ちが表されるロマンチックなシーンもある。
また、やけ酒で酔っ払ったことでフラフラする感覚を活かしたダイナミックでコミカルな、ドナルド・オコナーらしいダンスシーンも楽しい。

さらにマーマンとオコナーのコラボレーションも見ものである。
ケン(ドナルド・オコナー)が恋に悩んでしっとりと歌い上げても、大使が彼を鼓舞するために歌い始めると途端に明るい調子に変わる。二人の歌声のハーモニーが美しい。
またそれぞれの恋の状況が逆転すると、パートが入れ替わり、対称的なシーンとして出てくるのが面白い。

豪華出演者たちの歌唱シーンや、明るく楽しいパフォーマンスとユーモアいっぱいで、期待を裏切らないミュージカル作品だった。