このレビューはネタバレを含みます
私の中心に巣食っているのが「ヴァージン・スーサイズ」「エコール」「ピクニック at ハンギング・ロック」なのでこれも観ないと単位落とすやつだと思って気にしてました。
最初は韓国映画ってこういう路線のもの撮っても静謐さ重視というよりああいう演出にしたりするんだな洗練されないんだなと思ってたけど徐々にその路線から外れる。サイコホラー風を経由して「海と毒薬」とか731部隊的な話だったのか!となった後に「サスペリア」風を盛り込んだ改造人間ダークヒーローアクションぽくなって散々脱線したのにラストだけ何故か元に戻してお茶濁してた。でもレコードの針落とす場所が多分違ってあそこに落としてもそんな音楽鳴らない気がする。
ただ、日本統治下の朝鮮設定なのでかなりの割合で日本語話してるんですよね。私の高校フランス系でやたらフランス語を使いたがる学校だったんですけど、フランス人が私たちのそういう学校生活を見たらこんな感覚になるのかなとやっと理解できた。植民地の女子校って宗主国からはこう捉えられるのかと。言葉が拙いとどんなに有能な人でもどこかあどけなく可愛らしく感じられてネイティヴスピーカーが上から目線になっちゃうの、万人が強く意識した方がいい。これものすごく大きな落とし穴な気がする。言葉の影響ってとてつもない。
こういう設定、少年であんまり見かけないという印象なんだけど、私の目に入ってないだけですかね?ここで少女に託されるものは少年には託されないのかな。なぜいつも生贄になるのは少女なんだろうと疑問に思う。これ内面化させられてるの厄介なことじゃないかなとやっと気づいた。