minorufuku

無限の住人のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

無限の住人(2017年製作の映画)
1.1

このレビューはネタバレを含みます

江戸時代、剣のみの強さを追求する流派に父を殺されたヒロインは復讐のため用心棒をやとう。その男はあらゆる傷を治癒する虫を体内に宿した不死身の男だった…という話。
大学時代、原作マンガを友人に勧められて毎月月刊アフタヌーン誌を買っていたくらいにはハマってた作品。洗練られた絵柄と毎回出てくるトンデモ武器が魅力的だった。
公開初日にしては観客もまばら。

つまらなかったです…
決闘シーンのダイジェスト映像を見せられている印象で、しかもそのダイジェストがつまらないという。原作知らない人何の話かさっぱり分からないのでは?
原作では個々人の強さや勝敗のロジックやドラマ部分が心理描写とともに丁寧に描かれていて、闘いの結果に説得力があったのだが、映画では次々と敵が現れて惰性で闘ってなんとなく勝ってるようにしか見えない。また、多人数対一の決闘を序盤と終盤にメインとして持ってきていて殺陣としては平均点以上のクオリティではあるもののダラダラと長くて退屈。そもそも一対一の闘いや静と動のメリハリが魅力の作品なのに その部分の描き方が雑。本作の特徴でもある不死身の身体の意味があまり無く、その設定を活かした戦術がほぼ全てといって良いほど省略されていて、多彩な武器も使いこなせていない。

木村拓哉をはじめとした役者陣の演技はそこまで悪くはなかったが全く強そうには見えない。また、原作の衣装をそのまま再現したため実写だと違和感があり過ぎるし、予想どおり動きづらそうで長時間の戦闘にはキツイ。ヒロインの杉咲花はこれまで演技派の印象だったが、大声で叫ぶ役には不向きだと感じた。こちらも原作どおり江戸時代には不似合いなド派手な着物を着ているのが難点。
つまらない映画は最近もよく観ているが、中盤で帰りたくなったのは久々だった。原作知っているだけに、途中から面白くなる予感が全くしなかった。そして結局面白くなることはなかった^_^

同じく三池監督作のジョジョの奇妙な冒険がかなり心配…
minorufuku

minorufuku