こうん

ぼくのエリ 200歳の少女のこうんのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.5
「ボーダー 二つの世界」公開記念とかでリバイバル上映ってんで観に行ってきた。久しぶりに観たんだんだけど、恐ろしくよくできた映画。ジャンル映画としてのエッジの立ち具合ばかりに喜びつつ、そのドラマや社会背景まで端的に示す奥行きに舌鼓を打ちながら、寄る辺なき少年少女の命がけの純情に涙してしまうなぁ。ちょっとこの映画の真価を見損なっていた。
本作においてクローズアップは親密さの証左なんだけど、それがオスカーの父ちゃんとそのダチにも採用されてるところが味わい深い。
この映画がホイテ・ヴァン・ホイテマ撮影だということを今更知ったけど、同じホイテマ撮影の「アド・アストラ」とファーストカットか全く同じ。
これはあれだ、シネフィルであるジェームズ・グレイが「ホイテマさん、ぼくエリのアレ、やりたいんですけど」とねだった様子を想像して頬が緩みしたね。
オモチロイ!
あと人体発火がステキな映画は無条件で傑作です!
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